行く道は精進にして・・・/(手裏剣術)
- 2014/11/29(Sat) -
 「行く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」

 先日逝去された名優・高倉健さんが、生前、天台宗の酒井雄哉阿闍梨から授り、座右の銘にしていた言葉だ。

 これは『大無量寿経』に説かれている「我行精進 忍終不悔」(行く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし/たとえどんな苦難にこの身を沈めても、耐え忍び修行に励んで決して悔いることはない)という一文である。

 手裏剣術者として武芸の世界の末席に控える私も、斯術の稽古に臨んでは、このようにありたいと思う・・・。



 突然だが、結庵から7年2ヶ月に渡って行ってきた行田での定例稽古会は、諸般の事情により稽古場の使用が難しくなったことから、本日をもって終えることとなった。

 まずは7年以上という長期に渡って、貴重な場所を稽古場として提供してくださった家主様に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。 

 翠月庵一門、目録以上の者全員が、手裏剣術の直打で七間以上を通せるようになったのも、広々とした行田の稽古場があったればこそです。

 本当にありがとうございました。



 さて、残念ながら本日の時点では、まだ稽古場の移転先は決まっていない。

 このため当面の間は、目録以上の稽古者については暫定的な稽古場での臨時稽古、新規入会者や切紙以下の者については拙宅での個人指導とする。

 できるだけ早く新しい稽古場を確保し、これまでと同様の定例稽古を再開すべく努力をするが、何しろ手裏剣術の稽古において最も困難なのは、「稽古ができる場所を確保すること」である。容易には見つからないことは、覚悟の上だ。

 しかし私としては、「手裏剣術伝習所 翠月庵」を閉じるつもりはまったくない。

 たとえ、移転先が見つかるまである程度の時間がかかったとしても、必ず新しい稽古場を見つけ、再び定例の稽古会が開催・継続できるよう全力を尽くす所存である。


                 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


 新しい稽古場が見つかるまでの間、会員諸子や関係者の皆さんには、ご不便やご迷惑をおかけすることとなりますが、ご容赦ください。

 また有料・無料を問わず、首都圏内で手裏剣術稽古のために貸していただけるような空き地や空き倉庫、空き家、貸し道場や貸しスタジオなどについての情報がありましたら、翠月庵事務局(メール:s_jyusyo-bugakuclub@yahoo.co.jp  ※アンダーバーの後は「i(アイ)」ではなく「j(ジェイ)」です!)宛にお教えいただけると、たいへんうれしく存じます。

記念2
▲平成26年9月、結庵7周年の行田稽古場にて。翠月庵一門


  大道無門

  千差路有り

  此の関を透得せば

  乾坤に独歩せん

  (了)
スポンサーサイト
この記事のURL | 手裏剣術 | ▲ top
療養中/(身辺雑記)
- 2014/11/24(Mon) -
 空手道の稽古中、ハムストリングを痛めてしまった・・・。

 先月下旬頃に稽古で少し痛めてしまい、「気をつけなければな」と思っていたところ、先週の稽古中につい夢中になり、全身全霊で前蹴りをぶち込んだところ、「ブチッ」といってしまったというわけだ。


 まだ試合などに出ていた頃、組手中にアキレス腱を2度ほど切ったことがあるが、それに比べれば今回はかなり軽症だ。とはいえ、なかなかに痛く、しばらく激しい稽古は控えねばなるまい。

 歳は取りたくないものだ・・・。

 (おしまい)
この記事のURL | 身辺雑記 | ▲ top
冬茶碗/(数寄)
- 2014/11/18(Tue) -
141118_132938.jpg


 もとより茶の湯の心得などまったく無いのだけれど、日々の暮らしの中、気分転換に抹茶を楽しんでいる。

 前回のブログに書いたとおり、最近炭火型電熱器を手に入れたので、湯をかけておけば自室でいつでも簡単に茶を淹れて飲めるようになり、たいへん重宝している。


 いよいよ寒くなってきたので、今日は茶碗も冬向けに雲鶴青磁の塩笥茶碗にした。

141118_130607.jpg


 青磁のなかでも、象嵌で鶴と雲を描いた雲鶴青磁は、その意匠の素朴さが魅力だ。

 「雨過天晴 雲破処」と評されるコバルトブルーの青磁や、「千峰の翠色を奪い得て来る」とうたわれ秘色と呼ばれたオリーブグリーンの青磁も私は大好きなのだが、この雲鶴青磁のような飾り気のない素朴な物も実に魅力的だ。

 ある種、土俗的な、その造形美に惹かれるのである。

141118_130853.jpg


 原稿書きの合間に、あるいは日々の稽古の後に、手前勝手に一服の茶をいただく。

 閑静な時が、心地よい。

 (了)
この記事のURL | 数寄 | ▲ top
寒さ支度/(数寄)
- 2014/11/16(Sun) -
 朝晩の冷え込みが厳しくなり、いよいよ季節は晩秋から初冬に移り変わろうとしている。

 例年、冬の暖房は仕事場はガスファンヒーター、自室はエアコンなのだけれど、できれば自室用に火鉢がほしいなあと思っていた。

 しかし、私は平素からだらしのない酔っ払いなので、自室で酩酊してそのまま意識を失ってしまうことも少なくない。このため火鉢で炭火などを使っていると、一酸化炭素中毒でそのまま彼岸に旅立ちかねない・・・。

 そこで、この冬の暖房用兼、加湿器兼、晩酌用に購入したのが、これだ!

kimiyuki1781-img600x584-14130315138te7un9446.jpg
▲電源コードが昭和時代の電気炬燵を彷彿とさせる


 知る人ぞ知る、「野々田式炭型電熱器」である。 

 茶道に使う電熱器タイプの風炉なのだが、新品で買うとべらぼうにエクスペンシブなので、ヤフオクで出物を探して購入した。

 これならば一酸化炭素中毒の心配はない。おまけに炭火に比べて、使い勝手も楽チンだ。スイッチひとつで、電源オンである。

 ちょうど加湿器が昨冬に壊れてしまったのだが、こいつにお湯を沸かした薬缶(本当は鉄瓶といきたいところだが・・・)をかけておけば湿式の加湿器になる。

 暖房器具としてはいささか心もとないが、加湿をすると部屋の温度も上がるし、湯気に手をかざせば昔の手あぶり代わりになる。

 晩酌の際には、湯豆腐や小鍋だての鉄鍋を据えるにもちょうどよかろう。

 
 さて、この冬はこいつを活用して、できるだけエアコンは使わずにいようと思うのだが、果たしてどこまで耐えられることやら。その分、熱燗の消費量も増大しそうで、それはそれで問題ありな気もしないではない・・・。

yu-i1.jpg
▲炭型電熱器の使用例(笑)

 (おしまい)
この記事のURL | 数寄 | ▲ top
平成26年度 翠月庵秋季合宿/(手裏剣術)
- 2014/11/11(Tue) -
 先週末、早くも4回目となった、翠月庵の秋季合宿を開催した。

 今回は、「手裏剣術の拍子と移動しながらの打剣」をテーマに、2日間にわたって打剣三昧の時を過ごした。

 1日目、まずは5間以上の中・長距離打剣でウォーミングアップ。

 続いて、手裏剣術の拍子の理解と移動しながらの打剣につなげるため、定置で構えを固定しての打剣(3~4間)、運足と腕の振り、そして手離れの組み合わせ、さらにこれらに順・逆・歩の体の構えををさまざまにして、打剣の拍子を学ぶ。

 その上で、心法も踏まえた「構え」と「歩行」を加え、歩きながらの打剣、走りながらの打剣につなげる。

 稽古後は、いつもの通り、宿にて食事から小宴。深夜まで、話題は尽きず・・・・・・。


 2日目、ウォーミングアップに続いて、前日のおさらい。そして、移動しながらの打剣。

 歩き、走り、前後左右、前進、後退、順体、逆体、仕太刀を立てて、心法や残心も心がけながら、ひたすら打剣を繰り返す。

 当初は、1日目や2日目に、剣術と抜刀術の稽古も予定していたのだが、思うところあり、急遽予定を変更して、今回は手裏剣術の稽古に専心する。


 昼食の後は、一部標的を撤去して吹き矢の稽古で、メインの手裏剣術稽古のクールダウンとする。

 こうしてあっという間に、2日間の日程が終了。充実した稽古を存分に行えた。

 (了)
この記事のURL | 手裏剣術 | ▲ top
手裏剣術三昧/(手裏剣術)
- 2014/11/10(Mon) -
さんまい 【三昧】
一、[名]《(梵)samdhiの音写。三摩提・三摩地とも音写。定・正定・等持などと訳す》
   1 仏語。心を一つの対象に集中して動揺しない状態。雑念を去り没入することによって、対    象が正しくとらえられるとする。
   2 「三昧場(さんまいば)」の略。
二、[接尾]《「ざんまい」の形で多く用いられる》名詞または形容動詞の語幹に付く。
   1 ともすればその傾向になるという意を表す。「刃物―に及ぶ」
   2 そのことに熱中するという意を表す。「読書―の暮らし」
   3 心のままにするという意を表す。「ぜいたく―な生活」
                                            (デジタル大辞泉)



141108_125428.jpg


平成26年度 翠月庵秋季合宿
■日時/平成24年11月8日(土)~8日(日)

■合宿日程
 1日目
 11:00 現地着、昼食
 12:00 設置開始
 13:00 手裏剣術稽古:各自打剣(ウォーミングアップ)
 14:00       :中・長距離打剣(五間以上の打剣)
 16:30 手裏剣術稽古:足を動かさず定置での打剣(「手打ち」の稽古:三~四間)
 17:00       :3つの拍子(運足と手離れの異なるタイミング)での打剣
   :30 終了
 19:00 夕食・小宴

2日目
 09:00 手裏剣術稽古:各自打剣(1日目の復習)
 10:00       :移動しながらの打剣(歩きながら、走りながら、前後左右への打剣)
 12:00 昼食
 13:00 先行して一部撤収
   :30 吹矢稽古
 14:30 撤収・掃除
 15:00 解散

141108_125453.jpg


 まさに手裏剣術三昧の2日間であった。

 詳細は項を改めて。

 (了)
この記事のURL | 手裏剣術 | ▲ top
メリケン・ブロウ/(身辺雑記)
- 2014/11/07(Fri) -
141107_000909.jpg
▲手裏剣・・・・・・ではない


141107_000944.jpg
▲舶来モノである


141107_001141.jpg
▲大口径である


141107_002409.jpg
▲木太刀の切れっぱしに打ち込む


141107_002528.jpg
▲なかなか剣呑な威力・・・


 という訳で、明日からの秋季合宿では、吹き矢もやります。

CIMG5509.jpg

 (おしまい)
この記事のURL | 身辺雑記 | ▲ top
アラウンド・フィフティ/(身雑記)
- 2014/11/05(Wed) -
 今日の空手道の稽古では、ミット蹴りを集中的に行った。

 キックミットに存分に廻し蹴りを蹴り込む。

 中足、背足、脛、上段、中段、左右、縦蹴りと、さまざまに蹴る。

 やはり、実際に突いたり蹴ったりするのは爽快だ。


 稽古後、脛の皮がいささか擦り剥けているのを見て、「皮膚も衰えるのだなあ・・・」と、そこはかとなく、イキモノとしてのもののあはれを感じる。

 おまけに調子にのりすぎて、左のハムストレングスをちょっと痛めちまった。


 この秋で、いよいよ私も「アラウンド・フィフティ」である。

 孔子様は「五十にして天命を知る」と言ったそうだが・・・・・・、ぜんぜん分かんねぇ(爆)。


組手075
▲最後に組手試合に出たのは、もう7年も前。まさに光陰は矢の如し・・・

 (おしまい)
この記事のURL | 身辺雑記 | ▲ top
静かな日々/(身辺雑記)
- 2014/11/04(Tue) -
141021_165221.jpg


 この三連休は、珍しく仕事の端境にあたり、普通に休むことができた。

 せっかくの休みなのだから、どこかに出かけようかとも思うのだが、生来の出不精ゆえ、結局、稽古をしている時間以外は、終始酩酊、呆然と時が過ぎる・・・。

 若いころは、休日とは遊ぶものだと思っていたが、今となっては、休日とは体と頭を休める日なのだなとしみじみ思う。

 我ながら、じじむさいことだ(笑)。


 「師弟」というほどの関係ではないが、縁あって定期的に手裏剣術を手ほどきしている若い抜刀術家が、見事に手裏剣術と抜刀術の演武をしとげたとの知らせを受けた。とても、うれしく思う。

 常々思うのだが、武術・武道人たるもの、己自身が研鑽を続け、上達するというのは言わずもがなのことであり、ことさら騒ぎ立てるものではない。

 それよりも、門下や講習会などで指導をさせていただいた人たちが、武芸に関心を持ち、腕を上げ、稽古を続けてくれることこそが大事であり、なによりうれしいことだ。

 武術の世界の中では、手裏剣術は地味で目立たず、その習得は難しく、稽古を継続できる者が少ない、徒花のような存在かもしれない。それでも、この「術」を志す者が僅かでもいる限り、その伝承の細い糸は、大切に紡がれていくのだろう。

          ~多くにこれを広めるは能わず。ただ才子のみ選びて、これを伝える可し~
                                    (ある中国武術老師の箴言)


 (了)
この記事のURL | 身辺雑記 | ▲ top
万聖節の前夜/(身辺雑記)
- 2014/11/01(Sat) -
141101_030852.jpg

 万聖節の前夜、できるだけ不吉なカードを手繰りながら、酒精に耽溺する。

 悪徳の味わいは、甘美だ・・・。

 (おしまい)
この記事のURL | 身辺雑記 | ▲ top
| メイン |