青い目の柳剛流剣士/(柳剛流)
- 2016/11/20(Sun) -
 今週末は、土日ともに翠月庵での稽古の予定であったが、土曜は雨のために中止。野天道場ゆえ、雨にだけはかなわない。 一方で本日は、晩秋らしい陽気の中で、のびのびと稽古をすることができた。

 本日は、古流の剣術や手裏剣術の熟練者で、合気道の有段者でもあるドイツ人武道家Mさんに、柳剛流の剣術と突杖を指導する。

 Mさんは昨年から当庵門下となり、ちょうど今月で入門から丸1年となった。

 入門時、すでに手裏剣術は4間を通す腕前であったので、手裏剣術については基礎はとばして翠月庵の刀法併用手裏剣術を指導。併せて、本人のたっての希望で、柳剛流の稽古も行っている。

 帰路、電車の中での会話中、Mさんが、

「古流武術というのは、安易に試合による勝ち負けを競い合うことなく、日本の伝統的な武芸の業をじっくりと稽古できるのが良いですね。こうした日本の伝統文化に、もっと日本の若者が興味をもってくれればいいのですが・・・・・・」

 と嘆いた。


 古流武術のような身体文化は、ひとたび伝承が途絶えてしまえばそれまで。

 技芸の伝承とは、ある意味で実に儚いものだ。

 たとえ後年、資料などから復元されたとしても、復元はやはり復元であり、人から人へ連綿と口伝とともに直接伝えられ続けてきた直伝の業とは、質実ともにまったく異なるのは言うまでもない。

 だからこそ我々は、人種や性別、年齢などにとらわれず、流祖・岡田惣右衛門奇良の創流以来、200年以上に渡って先人や師から託されてきた柳剛流という伝統の業と文化を、一人でも多くの志を同じくする人に伝え、後世に伝承していかなければならないのだと思う。

 (了)
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