11月の水月塾本部稽古~柳剛流、柳生心眼流、伝書講義、荒木流/(武術・武道)
- 2016/11/29(Tue) -
 一昨日は朝から、水月塾本部での稽古。

 まずは柳剛流。

 備之伝、備フセギ秘伝から、小佐野先生に打太刀をとっていただき剣術と突杖の稽古。

 次いで午前中の後半は、柳生心眼流。

 「落」の素振りを大搦までご指導いただく。


 昼、お楽しみの伝書講義は、今回は『難波一甫流』。

難波一甫流_1
▲伝書の冒頭に肖像画が記されているのも特徴的


 明治20年代に記されたこの伝書は「中伝」となっているが、柔術はもとより、剣術や軍扇術、さらには手裏剣術までも含んだ、幅広い術技が伝授されていたことが分かる。

難波一甫流_2
▲手裏剣術は5カ条が記されている


 さらにこの伝書のユニークな点は、武士の座し方についての口伝の絵図が記されていることだ。

 いずれも膝を開いた正座の状態だが、手の位置や置き方などが異なる。もっとも詳細は口伝となっており、今やその実態がつまびらかでないのは残念である。

難波一甫流_3
▲よくよく見ると、絵柄がちょっとキュートである・・・・・・


 昼食後、午後の稽古は柳剛流の長刀から。

 師がお持ちの時代の物の稽古用男長刀をお借りして、仕方をとらせていただく。

 次いで、荒木流抜剣。

 礼法から1本目「落花」、2本目「千鳥」、3本目「折返」までをご指導いただく。

 名前の通り、花が落ちるような優雅な動きに相手の斬撃を封じる理合が含まれる「落花」、古流らしい大八相での残心が目を引く「千鳥」、豪快な蹴当てが入る「折返し」など、荒木流の抜剣(いあい)は、ダイナミックかつ個性的なものだ。

 稽古最後の小半刻は各々自習ということで、柳生心眼流の「落」の素振りを復習。

 一般的な日本柔術はもちろん、空手道とも全く異なる当身拳法である柳生心眼流は、たいへんに独特であり稽古していても難しさを実感するばかりであるが、それだけに学びがいのあるものである。

 なにより、素振り二十八カ条を基本とした稽古体系により、一人稽古でも技をしっかりと錬ることができるのが、私のような遠方からの通いの弟子にとってはたいへんにありがたい。

 また、昭和を代表する柳剛流剣士である沼倉清八師範(登米伝)は、柳剛流とともに柳生心眼流も修めていたことで知られており、私も柳剛流と併せて柳生心眼流を、自分に可能な限り学んでいきたいと考えている。


 稽古の後は、いつものように師に同道させていただき小宴の後、心地よいほろ酔いのまま武州への帰路についた。

 充実した一日であった。

 (了)
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