当流極意柳剛刀/(柳剛流)
- 2016/12/01(Thu) -
 柳剛流剣術においては、切紙の段階で当流の入門であり精髄でもある「右剣」と「左剣」、2つの形を学ぶ。

 その上で、次の段階である目録の階梯においては、‟当流極意柳剛刀”と称される剣術形を学ぶこととなる。

 この柳剛刀は、伝系や師範家によって異同がかなり見られるのだが、仙台藩角田伝においては、

・飛龍剣
・青眼右足頭
・青眼左足頭
・無心剣
・中合剣
・相合剣

 以上、6カ条の形で構成されている。

 これらの中でも、「青眼右足頭」と「青眼左足頭」は、ある意味、最も柳剛流らしい業(形)といえるものだ。

 これらの形はいずれも、切紙で学ぶ「右剣」や「左剣」と同様に相手の脚を斬る、柳剛流の真面目たる断脚之術である。

 しかし、「右剣」や「左剣」がある種、当流の理合の筋道を示し同時に鍛錬でもある形なのに対し、「青眼右足頭」と「青眼左足頭」は極めて直接的な実践用法を示している。

 これらの形を学んでいると、「なるほど! 往時の柳剛流剣士たちは、撃剣の際、このように相手の脚を打っていたのだろう」というイメージがたいへん明確になり、はっきりと腑に落ちるのだ。

 同じように、「飛龍剣」や「無心剣」、「中合剣」や「相合剣」についても、シンプルかつ実践的な剣の術理を示した形となっており、剣戟はもちろん撓を用いた撃剣稽古でもすぐに遣えるものである。

 ただし、これら目録で学ぶ柳剛刀を自在に遣いこなすには、切紙の段階で剣術や居合の稽古を通し、当流ならではの飛び違いを用いた独特の体捌きをしっかりと錬り込んでおく必要があることは言うまでもない。

1602_中合剣
▲柳剛流剣術「中合剣」

 (了)
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