或る天宮図/(身辺雑記)
- 2017/06/03(Sat) -
170602_ホロスコープ



 なになに、天宮図を観てくれじゃと?

 わしの専門は易やタロットといった「卜」の占いなので、「相」の占いはそれほど得意ではないのじゃが、ではちょっと観てしんぜよう。

 それにしても、便利になったもんじゃ。

 今やweb上にある無料ソフトで、ちょちょっと入力をすれば、あっという間に天宮図が完成する時代じゃ。

 わしが西洋占星術をかじった20世紀後半の頃は、惑星暦と首っ引きで手書きで天宮図を作り、星々の座相などは、分度器を使っていちいち測ったもんじゃて。

 まったく、時代の流れが速すぎるようじゃ・・・。



 さて。

 む~ん、この出生図はひどいのう。

 まず財運はまったく無し。

 本人が飲食や趣味に浪費しがちで、加えて不慮の事件や事故などで金銭的な損失を出したりするから、ま、この人は金の貯まらん人生だのう。

 家族運や恋愛・結婚運も、まことによろしくない。

 家族関係には幼いころからあまり恵まれないであろうし、大きくなってから人並には恋愛などもあるであろうが、いずれも長続きはせんだろうのう。

 そもそも本人に、堅実な家庭を築こうという意識が少ない。風まかせの気ままな暮らしが、この人の性分のようじゃな。

 いずれにしても、暖かい家庭といったものには、無縁な人生じゃ。

 かわいそうなものよのう・・・。



 財運や家庭運に恵まれないのとは対象的に、仕事や趣味、教養に関しては、たいへん運に恵まれておる。

 なかでも出版や情報関連の職業分野であるとか、工芸以外の無形文化といった伝統的な技芸にも本人の適性があり、加えてその世界の実力者や年長者の引き立ても受けられる星の巡りゆえ、それなりの立場や名誉も得られそうじゃ。

 ただし、それと同時に、この人には過剰に闘争的な面があるので、それによって無駄に敵を作ったり、理不尽な誹謗中傷を受けたり、場合によっては不名誉な出来事で一時的に隠遁を強いられたりといった不運もつきまとうので、十分な注意が必要じゃな。

 大切なのは、己自身の闘争心や怒りを、理性でコントロールすることじゃ。

 そのあたりに気を付けて、おごることなく精進を続ければ、何らかの専門分野で、自身もよく人を育てていく良き師となるじゃろうの。

 そういう意味でこの人は、つねにタロットの11番、ウェイト版では8番じゃが、「力」のカードを守護とし、よく吟味するとよいであろう。

 「力」のカードに示されているのは、高次の理性による原初的な力のコントロールじゃからの。

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 さてさて、この人の生まれながらの星の巡りで一番の問題なのは、晩年の死に方じゃな。

 不慮の事故とか、自宅以外での客死、ただならぬ出来事による命の危険もありそうじゃのう・・・・・・。

 いずれにしても、暖かい家族に囲まれて畳の上で静かに臨終という死に方には縁が無いようじゃ。

 しかしここで注目すべきは、一方でこの人には「風の大三角」があるとことじゃよ。

 大三角という座相は、「大幸運の星」とも呼ばれ、これがある人はとにかくむやみやたらと幸運に恵まれるのじゃ。

 いわば、「生まれながらの、棚ぼた人生」というやつじゃな。

 これだけ財運・家族運・愛情運に恵まれず、晩年の悲惨な死相まで暗示されているにも関わらず、この人の場合はなぜかいつも、首の皮一枚で危難を避けられてきたようじゃ。

 絶体絶命の危機でも、どういうわけか助けが現れたり、どん底まで落ちてもなぜか援助してくれる人がいたりする、強運の持ち主なのじゃよ。

 なんとも、悪運の強い人よのう。

 そしてこの大三角は、風のエレメントゆえ、形のないもの、情報や技芸などに関して、大きな幸運に恵まれておるのも興味深いのう。

 ただし大三角の座相がある人は、とかく運任せで地道な努力を怠りがち、なまけ者になりがちであるから、何事にも慢心せずに精進を続けることが肝心じゃな。



 と、こんな見立てでどうじゃろう。

 ま、これは西洋占星術に限らず、「相」の占い全般にいえることじゃが、生まれながらの運勢などというのは、本人の生き方いかんで、どのようにも変えられるものじゃ。

 大切なのは、「至誠天日を貫く」の気概で生きること、これひとつじゃろうて。

 で、この天宮図の御仁、どこのどなたさんじゃね?

 ああ、あの男かい。

 ありゃあ、悪運だけで生きている、酔いどれのなまけ者じゃ、間違いない!!

 とりあえず呑みすぎに気をつけるのと、仕事や稽古をさぼってブログばかり書いているとろくな死に方をしないぞよ! っと、きつく言っておきなされ。

 たぶん今日あたりは、二日酔いでウンウン言いながら、原稿を書いておるじゃろうからのう・・・・・・。

 (おしまい)
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