”翠月庵の”刀法併用手裏剣術~その4 三本目「左敵」/(手裏剣術)
- 2009/07/06(Mon) -
 翠月庵の刀法併用手裏剣術、三本目は「左敵」である。

 型の動きは以下の通り。

1 左方向の相手に向け打剣
2 抜刀
3 右足を踏み込んで正面斬り
4 その場で後方に転身し、左脇構え
5 踏み込んで正面斬り


 さて、この型は、藤田西湖伝の「実戦の臨むときに第三」が原型となっている。


 ▲この動画は藤田伝の型で、現在の翠月庵の型「左敵」とは転身の
動きと方向が異なることに注意!


 藤田伝では、これは「敵を左右に受けた場合」として示される。また打剣の後、最初の正面斬りの後は、右足を一歩引きながら体を時計回りに転身し、右脇構えにとってから2回目の正面斬りとなる。

 しかし、昨年この動画を公開した際、ご厚誼をいただいている武術家のA氏から、「型の表現として左敵を制し、背後に迫ってきた2人目を斬るという想定であるのなら、転身の際の引き足の一歩は不要ではないだろうか?」という指摘をいただいた。

 この点を勘案した結果、翠月庵の型としては、最初の正面斬りの後は、その場で反時計回りに転身して左脇構えにとり、右足を踏み込んで正面斬りとした。

 体動としてどちらが優れているというレベルの話ではなく、また鍛錬型として考えれば、どちらの動きも融通無碍にできなければならないので、それぞれに習熟するのが良いことは言うまでもない。

 この型の要諦は、

A)左方向からの攻撃に対する、打刀の抜き付けに習熟すること
B)後の先の拍子と、その補助としての打剣という戦術を理解すること
C)転身しての斬撃に習熟すること

 などがある。

 また型の動きの中、最初の抜刀時には、片手突きが隠し技として表現されていることは、剣術や居合・抜刀術に習熟している者であれば、容易に理解できるであろう。

(この項、つづく)
スポンサーサイト
この記事のURL | 手裏剣術 | ▲ top
| メイン |