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文楽人間国宝・鶴澤寛治氏逝去/(身辺雑記)
- 2018/09/07(Fri) -
 9月5日、人形浄瑠璃文楽の三味線奏者で人間国宝の七世・鶴澤寛治氏が逝去した。

 89歳であった。

 私が寛治氏の三味線を最後に聞いたのは、今年5月、国立劇場での『本朝廿四孝』景勝下駄の段で、太夫は竹本織太夫であった。

 「芸歴80年」と評された寛治氏の奏でる太棹は、枯れた中に味わいのあるたいへん美しいものであった。

 ご当人の最後の演奏は、8月7日までの夏休み文楽特別公演『新版歌祭文』野崎村の段で、千秋楽までを務めあげたという。

 生涯現役の文楽三味線奏者であった。

 ご冥福をお祈りいたします。


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「テープで覚える人が多くなった。覚えが早くなって、達者に弾く方もおられましょうが、どういう気持ちで弾いているのか。(中略)。テープは確認のためのもの。水に浮かした氷と同じで、師匠にけいこをつけてもらうことで、氷の下の中身が分かる。上辺だけ分かっても神髄は極められない。自分で会得していかないと」(鶴澤寛治/『歌舞伎・文楽インタビュー』http://www.nohkyogen.jp/kensyo/int/bunraku-kabuki/39/39i_tsyrusawa.htmlより)



 (了)
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