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サポーター/(武術・武道)
- 2018/10/27(Sat) -
 ハタチになる前、まだくちばしの黄色いヒヨコだった私が、とある場所で自主練として居合を抜いていた時のこと・・・。

 私はその当時から、居合を遣う際には必ず膝のサポーターをつけていた。

 膝を壊して稽古ができなくなるのが嫌で、旧師からもそういう理由からサポーターを使うことをすすめられていたからだ。

 しかし、たまたまそれを見ていた他流の若い師範が、

 「居合をするのにサポーターをつけるなど、邪道で未熟だ。サポーターなしで膝が痛いのは、きちんと体が使えていないからだ」

 と、彼の弟子でもない私を面罵した・・・。

(その場でその後、どのようなことが起きたのかについては、今回のブログの論旨に関わらないので略す。なおちなみに、10代の頃、私は道場の先輩や同輩から「狂犬」というあだ名で呼ばれていたわけで……、お察しくださいm(_)m)

 あれから30年以上が過ぎたつい最近、その師範が結局は50代になってから膝を壊し、武術の世界から離れてしまったという話を旧友から聞いた。

 さすがに、「ざまあみろ」とまでは思わない。

 けれど、圓朝作『真景累ヶ淵』の結びではないが、「因果はめぐる小車の・・・」というやつであるなと、しみじみ思う。

 かわいそうだが、「苦行」と「鍛錬」の違いの分からない未熟な武術・武道人は、結局、このようにして自らの武術人生を縮めてしまうのだ。

        *  *  *  *  *  *

 他人様はどうあれ、私は生きている限りできるだけ末永く、武芸の鍛練を続けていきたいと思う。

 そのために、自分の心身と環境をできるだけ大切にしていきたいし、門人たちにもそのようにするよう折にふれて指導している。

 なぜなら、畢竟、勝負に勝つのは最後まで立ち続けている者なのだから。


 立って、そして闘いなさい。(エディ・タウンゼント)




 (了)
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