FC2ブログ
柳剛流の「殺」と、田宮流の「殺」/(柳剛流)
- 2018/11/13(Tue) -
 Twitterで、武術関係の興味深い記述を拝見した。





 私は、田宮流については明るくないのだけれど、上記のツイートに記されている7つの殺(穴所)の名称は、柳剛流殺活術の18の殺の中に、全て同じものが見られる。

 ちなみに柳剛流の殺活では、

・「天道」=前頭骨と左右頭頂骨との結合部分。

・「虎一点」=左右上顎骨の結合部分、いわゆる人中。

・「松風」=左乳下部、第5肋骨と第6肋骨の間。

・「村雨」=右乳下部、第5肋骨と第6肋骨の間。

・「鴈下」=上腕後中央部、上腕二頭筋と上腕三頭筋の間。

・「水月」=胸部剣状突起

・「虎走」=下腿後面中央部、いわゆるふくらはぎ。

 となっている。


1811_柳剛流殺活術
▲文久2(1862)年に記された仙台藩角田伝の柳剛流殺活免許巻に記載されている穴所図


170609_152615.jpg
▲昭和14(1939)年に記された仙台藩角田伝の柳剛流殺活免許巻に記載されている穴所図



 田宮流の「當り十七ヶ条の内七ヶ条」における殺の部位は、一次史料を確認していないので具体的には分からないけれど、それらの位置は名称と同様、柳剛流の「殺」と同じなのだろうか?

 ここは、たいへんに興味意深いところだ。

 また、柳剛流殺活術の「殺」は合計十八ヶ条であるが、上記、田宮流の「殺」は十七ヶ条と記されている。

 この辺りの異動や、上記七ヶ条以外の「殺」の名称や位置がどのようになっているのかも、大いに気になる点である。



 古流における「殺」は、人体の生理・解剖学上、概ね似たような部位になるものだが、柳剛流と田宮流において、「殺」の名称や位置がほぼ同じだとすると、両流に何らかの関係性や交流があったのだろうか・・・、などとうがった見方をしたくなるところだ。

 柔(やわら)における殺活については数多くの先行研究があるが、私の浅学ゆえか、剣術や居合を主とする流派における殺活については、まとまった論文や資料などを拝見したことがない。

 この領域についても、今後の個人的な考察テーマに加えていこうかなどと、つらつら考えている。

 (了)
関連記事
スポンサーサイト
この記事のURL | 柳剛流 | ▲ top
| メイン |