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柳生心眼流・素振の組形、「返し」の鍛練/(武術・武道)
- 2018/11/17(Sat) -
 本日は翠月庵の定例稽古。

 前半は皆に手裏剣術の自主練をしてもらい、私は所用のため1時間遅れて稽古場に到着。

 早速、刀法併用手裏剣術の形7本を手直ししながら私も稽古。

 打剣と抜刀、その後の斬撃の拍子の位に留意するように指導する。

 稽古中盤は、柳生心眼流。

 今回は素振二十八ヶ条のうち、表の片衣から大搦までを稽古・指導。

 私はY氏を相手に受方となり、「返し(ムクリ、マクリともいう)」をできるだけたくさんとることに留意する。

 野外で「返し」をとるのは初めてであったが、前回の県立武道館での稽古で、Y氏を捕方にした素振の組形の稽古にある程度の手ごたえを感じていたので、思い切ってやってみる。

 初めはいささか緊張を感じたが、繰り返し2人で形を打っているうちに、ごく自然に回転して逃れることができるようになってきた。

 そうなると、むしろこうした心眼流の受け方(逃れ方)は、屋外においては、地面に転がり羽打ちをするような受け身よりも、はるかに安全で合理的であることに気づく。

 往時、野天の稽古場で形を打っていたであろう先人たちの知恵に、改めて頭の下がる思いだ。

 素振の組形をたっぷりと繰り返した後は、稽古者全員で相手をかえながら、「応用簡易護身法」の業を反復練習。

 実際に、相手の腕を諸手落で当て外し、重ね当てを打ち込む。

 これを繰り返す。

 武芸、特に体術は、このように実際に当て合い、互いに「痛い思いをする稽古」をしなければダメだ。

 そして、このように実際に相手をたてて当てる稽古をしていると改めて、「柳生心眼流は、当身一撃だなあ」と、しみじみ実感できる。

 稽古後半は、柳剛流長刀(なぎなた)。

 S氏は、柳剛流とも縁深い直心影流薙刀の有段者なので、指導もしやすく飲み込みも早い。

 Y氏も長柄の武器は柳剛流が初めてであったが、数年来の稽古でかなり動きがこなれてきた。

 これも剣術や居合の稽古で、跳違いを何百、何千、何万回と繰り返してきたからこそだ。

 私も打太刀を執るだけでなく、薙刀を手にとり、皆と一緒に仕太刀も稽古する。

 稽古場のお隣のおばあさんとお孫さんや、家主さんの友人のご家族など、多彩な皆さんが我々の稽古を見守るアットホームな雰囲気のなか(笑)、晩秋の武蔵野の空に、一同の勇ましい掛け声が響き渡った。


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 この季節、野外稽古場での稽古は本当に爽快で心地よい。

 自分で言うのもなんだが、翠月庵は、なかなかに良い稽古場を持っているなあと、心から思った次第。

 (了)
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