古傷がうずく・・・/(身辺雑記)
- 2009/10/05(Mon) -
 子供の頃、映画などで中年あるいは初老の酸いも甘いもかみ締めた、しかし修羅場をくぐった凄みを漂わせる登場人物(日本なら宮口精二や室田日出男、外国だったらボンド以降のショーン・コネリーやロバート・デュバルあたり)が、「いや、ちょっと古傷がうずいてな・・・」などとつぶやくようなシチュエーションを見ると、渋い! っと感動したものである。

 さて、そんな青年・市村もいつしか年をとり、いまとなっては社会学的な分類では「壮年」、東洋の慣習的には「初老」(「40歳はもう、初老なんですよ!」っと、飲み屋の20代の娘さんに言われました・・・)というような年齢になった。

 そうなると、今日のような秋の雨の夜は、冗談ヌキで身体のそこここの古傷がうずくのである・・・。

 ことに以前、空手の組手中に切ってしまった左右のアキレス腱は、なかなかに厄介で、雨が降り出すと特に右の痛みがひどい。ま、ほとんど見えないくらい、足を引きずる程度なんだが。

 5年ほど前、追い突きで踏み込んだ瞬間に左側が切れて全治2ヶ月。さらに翌年、今度は左の中段回し蹴りをぶち込もうとした瞬間に、右が切れて今度は全治3ヶ月・・・。

 本当に「バンッ!」って音がするのだよ、切れた瞬間に(笑)。

 その他にも、柔術の野稽古で地面にたたきつけられたときの首、剣術の組太刀でつぶされた手指、腰に膝と、まあ、この秋の長雨の季節、痛む古傷はいくらもある。

 いずれも、稽古での負傷である。思えばなんとも、高い授業料だ。


 たぶん、映画の中の中年のヒーローたちも、実際には単に若い頃の不養生で、身体の節々が痛んだのであって、それはそれで難儀であり、けしてカッコイイものではないのだよなあ・・・、などと、熱燗を傾けながら想いにふける、秋の夜なのであった。

(おしまい)
スポンサーサイト
この記事のURL | 身辺雑記 | ▲ top
| メイン |