染付に酔う/(数寄)
- 2009/10/10(Sat) -
 鈴木崩残氏の松の間(http://www.mumyouan.com/k/matunoma.html)に、興味深い武士道論と武術・武道の初心・目的論が掲載されています。

 賛否両論あるでしょうし、武術・武道人にとってはかなり刺激的な論陣で構成されておりますが、自身にとっての「武の意義」を考えるには、よい刺激になるのではないでしょうか?

 私もそれに刺激されて、「巷間言われているいわゆる武士道なるものが、実は近代以降に国家によって人造的に作られた理念である・・・」という主旨の小論を、また自身の武術目的論などしたためてみようかなあなどと思っていたのですが、とりあえず昨日まで3日間の多忙な地方巡業取材でいささか疲れているため、また、下記のようないきさつで、もう酔っ払ってしまったため、今日のところはお預けにしておこうかと思います。


 さて、昨日の午後は、滋賀県の長浜市で撮影をしておりました。

 老舗の割烹で鴨鍋をいただき、黒壁スクエアなるレトロな町並みを散策。その一角にある骨董屋で見つけたのが、染付けの盃である。

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▲3人の遊人たちが、碁を打つ様子が描かれる


 漆器、青磁、三島ときて、今年の夏は染付がマイブームであったのだが、清貧な手裏剣遣いたるもの、常に懐は寂しく、祥瑞や古伊万里など、手がでるわけもない。ま、そんな金があれば、手裏剣を新調するか、古い差料の拵えの修理をせねばなるまいしね。

 この盃は、道具屋の人が、「ちょうど今日入ったもので、手書きのよいものですよ」と教えてくれた。

 大酒飲みの私としては、いささか小ぶりすぎるきらいもあるが、むしろこれくらい小さいほうが、酒量が抑えられて良いかもしらん。

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▲脇にもさまざまな柄が描かれる


 今日は昼過ぎまで、昨日までの取材の写真整理の仕事があったので、稽古はお休み。そこで夕方早くから、早速、この盃で晩酌を始める。

 肴は鰹。

 戻りの頃合いの今時分が、鰹が一番うまい時期だ。西国の人なら土佐造りだろうが、ここはお江戸。そして、江戸ではやはり、鰹は刺身である!

 盃と同じく、染付の扇形器に手早くひいた鰹を盛り込み、燗につけた酒は武術の神様・香取神宮謹製の瓶子に入れて供する。

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▲コバルトブルーの世界に酔う・・・


 いやあ、日本の秋は、いいねえ・・・。

 (了)
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