千峰の翠色を奪い得て来る/(数寄)
- 2009/12/28(Mon) -
 やむを得ないとはいえ前回は品のない話題であったので、年の瀬の口直しに青磁香炉をご覧あれ。

香炉1
▲実際には、もう少し緑色が濃い


 じつは先日、思うところあって居間で居合を抜いていたら、鐺でひっかけて愛用していた青磁の香炉を壊してしまった・・・。

 新年を迎えるに、香も焚けないのでは、なんとも味気ない。

 かといって、壊れたもの以外の手持ちの青磁香炉は、あくまで観賞用であり、とても実際に使う気にはなれん。

 そこでヤフオクで購入したのが、この青磁獅子耳遊環香炉である。

 この香炉、青磁のなかでもいわゆる「雨過天晴 雲破処」と言われるコバルトブルーの系統ではなく、「秘色」と呼ばれたオリーブグリーン系の色合いである。

 なかなか侘びているではないか。

 時の詩人は秘色の青磁を、「千峰の翠色を奪い得て来る」とうたったという。

香炉2
▲獅子耳と遊環、鎮座する狛が、なんともオリエンタルな雰囲気


 雨上がりの雲間の青空のようなコバルトブルーの青磁の美しさは言わずもがなだが、しっとりとした翡翠のような色合いを見せる青磁の深みも、なんともいえないものだ。

 ま、とはいっても貧乏流れ武芸者が、手慰みにネットオークションで買える程度のものなんだがネ(笑)。

 いずれにしても、気に入ってしまったので、これも観賞用に決定!

 しかし、ということは、また別の日用使いの青磁香炉を探さねばならんのか・・・。

(了)

補遺
無冥流の崩残氏が、愛用されている香について書かれていたが、ちなみに市村が愛用している香は、日本香堂のフレグランスメモリーズというシリーズの、「SILK ROAD DREAM」、「SAHARA MOON」、「MOUNTAIN BREATH」の3種である。


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