打剣の調整/(手裏剣術)
- 2010/01/31(Sun) -
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▲小柄型片刃手裏剣

 ここしばらく、刀法併用の手裏剣術、ひいては当庵の制定剣の策定について、トライアルを進めていることは、すでに本ブログにも記してきたが、現在も、トライアルは継続中である。

 それにともない、最近は多種多様の剣をとっかえひっかえ使って稽古していることから、また刀法併用手裏剣術の際の間合が、1間半~2間半と、ごく近距離であるということもあり、正直に言うと、3~4間ので直打の精度が落ちているなと実感していた。

 そこで、「改めて3~4間での直打の精度を上げなければ!」というのが、この冬の自分自身の課題になっている。

 なかでも、上の写真のような平べったいタイプの剣の場合が、とくに精度が悪いので、さて困ったもんだ・・・、やはり断面が正方形の四角タイプでないとだめかなあ・・・、とも思っていた。

 そんなとき、無冥流・鈴木崩残氏のページ「松の間」(http://www.mumyouan.com/k/matunoma.html)にて、「1本打ちの際の確認項目」という記事が掲載されているのを拝読、昨日の稽古では、これを踏まえて改めて小柄型片刃タイプの剣をじっくりと打ってみた。

 その結果、かなり良好な結果を得ることができ、3~4間の精度の低下というスランプから脱することができそうである。


 思うに、私の場合、通常の四角の剣の場合、人差し指と薬指、そして親指の付け根の3点で剣を保持し、中指を力点として剣を飛ばしている。しかし、この小柄型の剣の場合、剣が平べったい形であることから、写真のように親指と中指で剣を保持し、人差し指を力点として剣を打つことになる。

 このような「人差し指を中心とした手の内」に慣れていないという違和感から、結局は、指置きと剣底の位置、手首の角度、手離れの位置、力加減など、すべてがばらばらになっていたようである。

 そこで、崩残氏の挙げられている項目を念頭に置いて、セルフチェックをかけながら、1本ずつ丁寧な打剣を心がけてみたというわけだ。

 こうしてみると、たとえば普段から会員の皆さんには口をすっぱくして「剣の重心位置と力の作用する点を正しく把握すること。そのために、特に手の内では剣尾の位置に注意するように!」と指導しておきながら、この小柄型の剣を打つ際には、自分がまったくなっちゃあいなかったわけである・・・。


 そこで今回、じっくりとセルフチェックをかけながら打剣を進めると、10分ほどでかなり精度が上がりはじめ、約2時間の稽古終了間際には、かなり満足できる打剣を得られるようになった。

 正直なところ、この小柄型手裏剣は、携帯性の良さ、小柄型という造形的な魅力、製作の簡便さ、コストの低さなどから、相当な好印象をもっていたのだが、その実、実際に打ってみると、四角型の剣に比べ、精度や的中率がまったく振るわなかったため、「やはり当庵の制定剣にするのは無理かな・・・」と、あきらめつつあったのである。

 しかし、昨日の稽古の結果、3~4間でも他の角型剣とまったく変わらぬ十分な精度を得ることができ、かつ刺さり具合なども申し分なく、さらに、むしろ人差し指中心の打剣に慣れると、この平べったい形が、剣術や居合の手の内である「斬り手」によくなじむのではないだろうか? と思えるようになってきた。

 つまり制定剣トライアルでは、俄然、この小柄型の剣の可能性が上昇してきたのである。

 しかしこれも、つまるところは、私自身の手の内の良・不良に左右された結果であり、本来、剣そのもののポテンシャルには変化はないことを思うと、己の未熟さを反省するばかりである。


 というわけで、改めて貴重な示唆をいただいた鈴木崩残氏に、この場からお礼を申し上げるとともに、さらにトライアルを慎重に続けていきたいと思っている。

(了)

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