武の縁/(武術・武道)
- 2010/04/12(Mon) -
 掲示板を読んでくださっている皆さんはすでにご承知かと思いますが、過日、戸隠流の不動庵・碧洲齋氏よりご連絡をいただき、相互リンクすることと相成りました。

 不動庵( http://fudoan.cdx.jp/

 翠月庵のリンクにも、近々に追加する予定です。


 つらつらと考えてみるに、私も無駄に長い武歴のなかで、さまざまな方々とご厚誼をいただいてきたけれど、とかく武術・武道人の横のつながりというのは難しいものだ。

 原則、皆が皆、明言するか心に秘めるかは別として、「究極のところは、我こそ最強」と思っているのが、根本的な部分で生死をかけて勝敗を争う、武人の悲しい性である。

 まあ、古今東西、そう信じていなければ、そもそも武術・武道などやってはいられないものなんだが。

 いやはやなんとも、厄介な者どもである、我々は・・・。


 ゆえに、己をメルクマールにして他者を、「自分より強い」、「自分と同じくらい」、「自分より弱い」と、3つに分類することに慣れているのが武術・武道人である。

 そしてこれが、縦の関係であれば問題ないのだけれど、「あなたも強いが、私も強い」という横の関係を構築するのが、武術・武道人がもっとも苦手するところであろう。

 私自身、これまで何度、出会いと別れを繰り返してきたことか・・・。

 「あなたが一番、私が二番」、と言える器、ココロの余裕がないと、ことほどさように武人の横のつながりというのは、維持することが難しいのである。

 そこでもっとも大切なことは、相手に対する「敬意」ではなかろうかと思う。

 もちろん「敬意」を払う価値もない愚か者も、世の中にはときどきいるけれど、基本、この世界に生きているほとんどの人は、それぞれ自分の人生を必死に生きているわけであり、それらの在りようは、いずれも人としての「敬意」に値するものであろう。

 対等な人と人との関係を担保する価値観は、畢竟、それだけなのかもしれないと思っている。

(了)
 
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