みぞれの夜に/(身辺雑記)
- 2010/04/17(Sat) -
 寒い・・・。

 もうゴールデン・ウィークも間近だというのに、稽古場のある行田方面は雪との予報、わが草庵のある町もみぞれまじりの冷たい雨である。

 異常気象もここに極まれりといったところか?

 いや、涙雨ならぬ、涙隠しのみぞれか・・・。

                    ※  ※  ※  ※  ※

 この寒い中、ようやく今、今週収めるべき原稿を書き終わったところである。

 今書いている原稿は、全3巻の大人向けの世界史の本だ。

 1冊目は近代で、私の執筆担当は西欧列強のアジア・アフリカの植民地化から、第一次世界大戦までを担当。

 2冊目は中世から近代で、大航海時代から宗教戦争、欧州の戦乱、アメリカ独立にインドの植民地化と、全体の4分の3を執筆した。

 そして、今書いているのが3冊目の古代~中世編の一部で、今晩はブッダの生涯とアジアの宗教伝播について書き終えたところである。

 とはいえ週明けは火曜までに、あと41ページの原稿を書かねばならない。さらに次の週末は親族の結婚式と、実に慌しい日々である・・・。

                    ※  ※  ※  ※  ※

 昨日、もう20年も会っていなかったのだが、当時はそれなりに関係のあった後輩が、突然、亡くなったと知らせがあった。

 とくだん持病もなく、また前日まで普通に元気だったにも関わらず、突然の病死だったという。

 いずれにしても、享年34歳は、あまりに早すぎる。

 彼の兄の同級生であった私は、中学から高校、社会人になりたての頃まで、彼らの家に入り浸っていた。

 彼が高校に入学し、剣道をはじめたばかりのあるとき、私が手慰みに、彼に剣道(術)の動きを体術に展開する技を2つ3つ教えてあげたところ、それをずいぶん喜んでくれたことを、今も鮮明に覚えている。

 彼の兄の話では、そんな私の影響もあってか、大学に進んだ彼は、フルコンタクト系の総合武道に入門し、4年間、厳しい稽古を続けたという。

 しかし残念ながら、この頃から私は、東京で記者としての仕事を本格的にはじめたため、改めて彼と会う機会もなく、時折、彼の兄に会う際に消息を聞き、「そのうち一緒に稽古をしようと伝えてくれ」、などと伝言する程度で、あっという間に時が過ぎてしまった。

 結局、20年前に会ったきりで、彼は鬼籍に入ってしまった。

 私の記憶の中の彼は、今も高校生のままである。

                    ※  ※  ※  ※  ※

 数年前、当時交際していた女性の娘さんが病気で亡くなった際、通夜の晩は驚くほどの大雪であった。

 今晩、都内は季節外れの冷たいみぞれ混じりの雨。

 涙雨ならぬ、涙隠しのみぞれか・・・。

                    ※  ※  ※  ※  ※

 明日は2年ぶりに、無明庵を訪問させていただく予定だ。

(了)

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