先達の箴言/(武術・武道)
- 2011/05/18(Wed) -
 合気道家の野中日文師範は、『武道-日本人の行動学』(創言社)や『武道の礼儀作法』(どう出版)などの著者として知られている。

 私は師範とはお会いしたことも、一面識もないのだが、上記2つの著作は己の武術・武道人生後半にたいへん大きな影響を与えてくれ、座右の書となった。

 以来、私は勝手に私淑している。


 過日、野中師のブログ(http://nonaka.kuroki.mods.jp/)のコラムに書かれていた、下記の一文がしみじみと良かったので引用したい。


-以下、引用-

 こわいことや、あぶないことは、してはいけません

 小学校の子供たちに、勝負のしかたを教えておきます あぶないことや、こわいことは、してはいけません 合気道をはじめた植芝先生は、「戦ってから勝つのではない まず勝ってから戦うのじゃ」と教えました

 「こわい」のは、よわいのではなく、あたまがいいということです こわいことがわからないのは、強いのではなくてバカということです

 バカではケンカには勝てません なぐって勝つよりも、なぐりも蹴りもせずに、言葉で勝つのが頭のいい子です 言葉でケンカするよりも、ナカヨシになってしまうのが、もっとあたまのいい子です 人をなぐったり、けったりする事しか知らないのが、本物のバカです よわい子をいじめるのは卑怯者 走ったり跳んだりすることはウマやカエルにまかせて、本を読みましょうね

『野中日文の垂直思考/コラム(行動文化48「想定外」より)』

-以上、引用終わり-

 
 野中師の言葉は、

「夫れ兵は不祥の器にして、天道は之を悪む。巳むを得ずして之を用うるは、是れ天道なり」(『三略』)

 という、武の本質を踏まえた上での、たいへん味わい深い武道行動学だ。


 我々はいつの世も、天道に恥じぬ武人でありたい。

(了)
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