斬ってはいけない/(武術・武道)
- 2011/08/07(Sun) -
 元の記事↓

「美人すぎる女性剣士の居合斬り動画を世界が絶賛」
http://news.nifty.com/cs/technology/techalldetail/r25-00021015/1.htm

その動画↓

http://www.youtube.com/watch?v=DoYpJqFNj40


 記事を読み、動画を見た上で、市村思えらく・・・。

 稽古の場でガッツポーズをとるようなレベルの生徒に、本身で試物(試し斬り)の稽古をさせてはならない。

 納刀前に意識を切ってしまうレベルの生徒に、本身で試物の稽古をさせてはならない。

 武術としての「残心」の意義を理解できないレベルの生徒に、本身で試物の稽古をさせてはならない。

 同門の者が「よっしゃー」とか「おぉー」などと声援をしてしまうようなレベルの場で、本身で試物の稽古をさせてはならない。

 
 そして、こうした未熟で破廉恥な行為は全て、生徒以上に、指導者の責任が大きいことは言うまでもない。


 これもすべて、他山の石である。

 たとえば万が一、生徒が稽古中や演武中に手裏剣を的中させて、ガッツポーズをとったりするように育ってしまったら、私は自分の不明を謝して、この世界から身を引くだろう。

 それが武芸を指導する者の持つべき「廉恥心」であり、日本の武術・武道を「殺人刀」から「活人剣」に昇華させた先人に対する、せめてもの節義である。


 まったく試物の稽古をしないエア武術・武道にも関心しないが、こういうレベルの稽古や指導が蔓延してしまうのも、モノ斬り稽古の弊害であると言わざるをえない。

 なにより一番カワイソウなのは、そういう指導しか受けられない生徒である。

(了)
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