力まずに、肘を伸ばして斬ること/(武術・武道)
- 2011/08/28(Sun) -
 初学の人に正面斬りや袈裟斬りを指導しているとよく見られる問題点に、腕に力が入りすぎて肘が曲がってしまう点がある。

 これは剣術や居合・抜刀術以外の武術・武道経験のある人や、腕力の強い人に多いように感じる。

 昨年、米国から翠月庵に稽古に来たM君から、素振りを見てほしいということで動画が送られてきたのだが、彼の場合も、こうした問題が見られた。

 「剣は腰で斬れ(突け)」というのは、その昔、よく旧師に言われたことであり、ようするに腕力で振るな、全身の統一した力で振りなさい、ということなのだが、初心者にはこれがなかなか理解できないものである。

 腕力で斬れば、肩が出てしまい、軸がぶれる。

 さらに力んだ斬撃は、相手に容易に抜かれたり、巻き落とされたり、打ち落とされたりしてしまう。

 なにより、力んで肘が縮まった斬撃は、間合が狭まってしまうのが致命的だ。

 動いたり反撃しない試し物だけを斬るのが目的ならば別にかまわないが、相手のある「術」である、剣術や居合・抜刀術では、腕力だけにたよったこうした打ち込みは、百害あって一利なしである。

 初学者の斬撃は大きく、柔らかく、のびのびと、肘を伸ばして行いたいものである。

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