二寸五分/(武術・武道)
- 2012/08/22(Wed) -
 ここ1か月ほど、ちょっとした事情で、二尺一寸の刀を使って稽古をしていた。

 その「ちょっとした事情」がつつがなく済んだので、再び先週から、稽古では20年来愛用している旧師からいただいた二尺四寸五分の差料に戻したのだが・・・。

 む~ん、違和感満点である。

 身体が二尺一寸に慣れてしまったためか、なんともしっくりいかないのである。

 たった二寸五分の変化なのだが、感覚的には、非常に大きな違和感だ。

 おもしろいことに、二尺四寸五分から二尺一寸に変えたときには、これほどの違和感は感じない。


 昔から、どんな武技でも、「大きな技から小さな技への展開は容易だが、小さな技から大きな技への展開は非常に難しい」といわれる。

 ゆえに初学の者は、やっとうでも体術でも、まず大きな技を学び、上達するにつれ小さな技を学んでいくのが一般的なのである。

 逆に言えば、初学の頃から小さな技ばかり身につけてしまうと、大きな技が使えなくなってしまう。そして、小さな技だけで大きな技が使えないということは、対敵において拍子をはずすことができなくなるわけで、武芸としては致命的なのだ。


 考えてみれば手裏剣術では一寸(3センチ)も寸法が違えば、打剣の感覚は大きく変わってしまう。あるいは伝統派空手道の組手では、自由攻防のなかで「寸止め」どころか「分止め」や「当て止め」を見切りながら、稽古・試合をするのであり、それらと比較しても、やっとうで二寸五分(約7.5センチ)もの寸法=間積もりの差というのは、決定的な隔たりなのである。

 さてさて、ぼちぼちと感覚を元に戻さねば・・・。

 (了)

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