無礼者/(武術・武道)
- 2012/11/25(Sun) -
 先日、AとかKとかBとかがつく、非常に有名な大人数のタレントグループの番組の制作会社を名乗る人物から、手裏剣術に関する問い合わせがあった。

 こちらとしては、相手がどこの誰かもしらないし、芸能界には打粉の粒子ほども興味がないものの、こと手裏剣術に関連することだし、極力、誠実な情報提供とアドバイスを心がけて対応した。

 その結果、とりあえず昨日の稽古前に体験してみたいということなので、稽古場の案内を送り準備をして待っていた。

 ところが待てど暮らせど、くだんの相手は現れず、結局、キャンセルの連絡もないまますっぽかされてしまった。そして、今にいたるまで、ドタキャンに関するお詫びもなにもない。

『♪会いたかった、会いたかった、会いたかった、イェー♪』と言われたのに、会えなかったというわけ・・・。


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▲無礼者、たたっ斬ってやる!


 この業界ではわりあい有名な、黒田師範への「ベロベロバー事件」をもちだすまでもなく、小なりとはいえ道場の看板を張っていると、礼を失した問い合わせや、面白半分の入門希望というのがときどきある。

 最近は携帯メールの弊害からか、手紙文の書き方を知らない人が多く、絶句してしまうような文面のメールも少なくない。

 しかも差出人が、未熟な子供であるならまだしも、社会的な地位の高い仕事に携わる、いい年をしたおじさんだったりすると、「そりゃあ日本も滅びるよなあ・・・」と思うことしばしばだ。


 私の体験に基づいた、武術・武道人的礼と立ち居振る舞いの基本をいくつか挙げてみよう。

・名を名乗れ!→驚くことに、メールでも実際に会った場合も、初めての手紙や対面であるにもかかわらず、自分から名乗らないのがけっこういるんだよ
・挨拶しろや!→「ハジメマシテ」「コンチニハ」「オネガイシマス」「シツレイシマス」、こんな一言がなぜいえないのか、私には理解不能。
・道具をまたぐんじゃねえ!→世が世なら殺されるよ、マジで
・人の前を横切んなよ→武芸を稽古している人の前を横切るでない。危ないヨ
・タメ口で話しかけるな→オレはあんたのトモダチじゃねえ!
・後礼(ごれい)くらいしろ→本式に手紙とまでは言わないが、メールでも電話でも良い、お世話になったら、帰宅後に自分から後礼を入れるべし。それまでの礼法・礼節がしっかりしていても、お世話になりっぱなしで後礼がないようでは台無しであり、ある程度の稽古をしてきた武術・武道人なら、後礼までできて当たり前だ。「後礼ってなんだ?」という脳味噌まで筋肉なヤツは・・・、お茶の先生に聞きなさい。
・刀を使っている人の真後ろを通るな→これで死人が出てる
・鍔鳴のする刀を使っている者は稽古場から退場せよ。そして直るまで稽古に参加するな→これも死人が出てる
・脱いだ履物くらい揃えとけ→逃げるときに困るだろ?
・稽古中に稽古場でタバコ吸うな→喫煙所・エリアへいけ
・黙って中座するな→先生や責任者に一声かけろ。お前は学級崩壊したクラスの生徒か!
・人の武具に無断でさわるな→お前の吐息で刀が錆び、指の油で手裏剣が錆びる
・私語は慎め→2時間くらい黙ってろ
・話しかけられたらまともに答えろ→「ウン」とか言うんじゃあねえ! また体験にきて、最初から最後まで一言も喋らず、それかあらぬか名前すら名乗らないという、すごいのがいたな・・・
・のべつまくなしに、でかい声で挨拶するな→お前の大声は、騒音だ
・稽古着を着たまま電車やバスに乗るな→空気嫁
・稽古着を洗えよ→臭いんだよ、汗にまみれたお前の稽古着は・・・
・歯を磨けよ→臭いんだよ、稽古で荒れたお前の吐息は・・・


 とまあ、挙げ始めたらきりがない。

 ちなみに当庵の会員諸子や武友の皆さんには、上記のような無礼者はおりません、念のため。

 礼は兵法なり。


 (了)
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