25年式翠月剣(仮)、登場/(手裏剣術)
- 2012/12/31(Mon) -
 過日、無冥流の鈴木崩残氏と歓談中、当庵の武用手裏剣である翠月剣の話題になった。

 当庵では、まず初学~切紙の教程で、長剣をもって手裏剣術の基本的な打剣と運用法を習得してもらい、武術としての手裏剣術を本格的に稽古する目録の教程から、短刀型の手裏剣である翠月剣を使用する。

 おそらく、国内の手裏剣術諸派の道場・稽古場の中でも、短刀型の手裏剣を「稽古の主体」として打っているところは、なかなかないのではあるまいか。

 その翠月剣だが、現在のタイプは、

 短刀形、全長約236ミリ/幅13ミリ/厚さ5ミリ/重さ約110グラム。

 である。

 これを、もう少し調整したらどうなるか? というのが、今回のテーマである。


 当庵の稽古体系において、打剣距離は最大で5間(9メートル)まで。それ以上の距離の打剣については、稽古者個人の研究課題としている。

 このため、6間以上の打剣については、「翠月庵流の打法」ではなく、無冥流の打剣を会員各自で研究してもらっているわけだ。

 なぜ最大5間までとしているのかは、今回のテーマではないので略す。

 さて、そこで5間打ちだが、長剣ではまったく問題ないのであるが、翠月剣においては、その軽さ(といっても重量110グラムと、他流の手裏剣に比べれば十分に重いのだが)が、5間打ちではいささか枷となっている感が否めない。

 私自身、従来の翠月剣を打っていると、どうも4間半くらいから、空気の抵抗をうけるように感じていた。

 そこで登場したのが、今回制作していただいた、この新しい翠月剣である。

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 ▲新型の翠月剣


 今回の剣は、従来のタイプよりも、重ねを1ミリ厚くしている。

 これにより、重さが増したわけだが、それが5間打ちでどのような作用を及ぼすのか? そして威力、速度など、武術的な運用において、従来型とどう違ってくるのか? これが新年早々の稽古課題となる。

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 ▲写真上が、重ね6ミリの新型翠月剣。下は5ミリの従来型。数字上はわずか1ミリの差だが、重ね6ミリの刀身と5ミリの刀身の差は、まともな剣術遣いなら、しみじみと実感できるであろう


 なにしろ本日届いたばかりなので、まだ本格的に打っていないのだが、手にした感触は非常に良い。速度を従来の剣と同じ程度に維持しつつ、重量増ができれば、当然ながら威力も向上するわけで、その点についても期待したいところだ。

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 ▲全体のフォルムは、まったく同一。上が新型で、下が従来型。若干、従来型が短いのは、稽古で磨耗した切先を研磨して短くなったため


 はたしてこの剣が、どのくらいのパフォーマンスを発揮するのか? そして、正式に「25年式翠月剣」として採用されるのか?

 新年の稽古報告を、ご期待あれ!

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 ▲翠月庵での稽古は、新年12日(土曜)からである

(了)
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