大分県中学校剣道部体罰事件に思う/(武術・武道)
- 2013/03/26(Tue) -
 財団法人全日本剣道連盟(以下、全剣連)は、昭和50年3月20日に、「剣道の理念」「剣道修練の心構え」というものを制定している。

 曰く、

剣道の理念

「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」

剣道修錬の心構え

「剣道を正しく真剣に学び
心身を錬磨して旺盛なる気力を養い
剣道の特性を通じて礼節をとうとび
信義を重んじ誠を尽して
常に自己の修養に努め
以って国家社会を愛して
広く人類の平和繁栄に
寄与せんとするものである」


 この理念は、現代における日本武道の理念の代表である「武道憲章」に勝るとも劣らない、簡潔かつ崇高なものだ。 

 しかし、その成果の一端が、以下の動画である。
 



 中学生に対し、蹴りを入れ、顔面を小突き、引き釣り回すのが、全剣連の教える「剣道」なのか?

 全国の剣道人は、この指導者なる人物を見て、何を思うのであろうか?

 竹の棒を振り回すことだけがうまい、脳みそが筋肉でできたゴリラを育てた責任は、いったい誰にあるのか?

 無抵抗の子供に殴る蹴るの暴行を加える狂人を目の前にしながら、見て見ぬ振りをしている、その場に居合わせた教師や他の剣道家は、人間として恥ずかしくないのだろうか?


 全剣連の師範方に、武人としての矜持と誇り、そしてなにより、

 廉恥心

 があるのなら、この暴行男(これは体罰などではなく明らかに暴行であり、神聖な稽古場で無抵抗な子供に暴行を加えるような者は、断じて武道の指導者などではない!)の段位を剥奪し、斯界から追放するべきである。

 あるいは、この暴行男を、無級から徹底的に指導し直すべきだ。

 その際は、立ち切りなり組討ありの地稽古なりで、この「半端な剣道指導者」をたっぷりとしごいてやるが良い。そして、無抵抗の子供に対してしか加えられない、あんなへっぴり腰の蹴りや、へなへなの引きずり回しではなく、本物の武道の蹴りや投げがどんなものであるのかを、みっちりと体に教えてやるが良い。


 その程度の自浄能力もないのであれば、全剣連は「剣道の理念」を即座に取り下げ、公益法人の看板を下ろすべきであろう。


 繰り返し何度でも指摘するが、武芸における「本当に厳しい稽古」とは、断じて指導者の暴力や威嚇の下で行われるものではない。

 本当に骨が折れ砕けるような厳しい武芸の稽古は、師弟や同門との間に、各々が己の身を害してもかまわないと思うほどの、術と道に対する愛情と、互いへの信頼があるときにだけ許されるものだ。

 なにより本物の「術」は、高圧的・暴力的・強制的な指導などでは習得できない。

 脅され、強制されて得た「術」など、所詮、底の浅いものに過ぎないのである。


 脳みそまで筋肉の稽古着を着たゴリラは、武術・武道界のみならず、社会全体の害悪だ。

 恥を知れ。

 そして腹を切れ。

 と、思う。

 もっとも、子供をなぶることしかできぬ脳みそまで筋肉の武道馬鹿は、腹を切る勇気もなく、その作法も知らないのだろうが。

 ~学問せぬ武芸者は匹夫の勇にして、三味線弾き候 芸者も同様~ 平山子龍

(了)
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