「平安」の形の奥深さ/(武術・武道)
- 2013/05/16(Thu) -
 昨日は、ひさびさの空手の稽古。

 急に暑くなったこともあり、また日ごろの不摂生もあってか、最初の40分間の基本稽古でみっちりと絞られた段階でバテバテ。我ながら、情けないのう(苦笑)。


 この空手教室は、県連が主宰する主に初心者や稽古のブランクのある人を対象にした教室のため、稽古内容は、基本と形が中心だ。形も初心者向けに、全空連の平安を指導されている。

 前にも書いたけれど、私が以前学んだ平安の形はG流の形であり、しかも有段者になると平安の形はあまり熱心にやらないので、この空手教室で学ぶ全空連(糸東流?)の平安の形は、たいへん新鮮である。

 空手道の形の中でも平安の形というのは、いわゆる「初心者向けの形」だ。

 たとえば「平安三段」と、「雲手」とか「北谷屋良の公相君」といった形を比べるて、「どちらが上級向きか?」と問えば、100人の空手人のうち100人が後者と答えるであろう。


 しかし、ここ1年ほど平安の形のご指導を、県連の先生方にご指導いただいてきて思うのは、平安の形、しかも誰もが最初に学ぶであろう「平安二段」の形は、実に味わい深く奥深いのだなあということだ。


▲「平安二段」の形のお手本


 よくよく吟味してみると、このごく初歩的な形の中には、基本的な打突技術はもちろん、関節技や投げ技のエッセンスも含まれているのだなあということが分かってきた。またこの形には、表現上は蹴り技はないのだけれど、猫足立ちの隠し技として前足蹴離しが内包されているので、その意味を知っていれば、技の過不足はない。

 なにより、基立ちによる中段順突きは、伝統的な空手道の突き技の昇華とも言えるのではなかろうか・・・と思えるようになってきた。

 道場に所属して、試合に出ていたころは、遠間から大きく踏み込んでのワンツーなどといった技を散々稽古してきたけれども、実際に日常生活の中での「護身の技」としての「空手の突き」を考えると、基立ちでの中段追い突きこそ、もっともシンプルでしかし最も効果的なのではなかろうか・・・。


 とまあ、そんな思索も、空手道を表芸として真摯に練成を続けていらっしゃる多くの先達の方々からすれば、「路地裏の手裏剣屋ごときが、何をいまさら・・・」と苦笑いされることであろう。

 あくまで、私の表芸は手裏剣術とやっとう。

 こんな駄文も、「パートタイム空手愛好家」のたわごとと、お許しいただきたい。

(了)
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