武具としての「言葉」/(武術・武道)
- 2013/06/22(Sat) -
 私は言葉を生業にしているので、言葉を使ったコミュニケーションの限界というのは、ある程度わきまえている。

 しかし、彼我の「間」や「先」、そして「位」を読み活用することが求められる武芸を志す者だからこそ、日常の行動はもちろん、言葉を使ったコミュニケーションでも、相手の意図や真意、言葉の裏に秘められた感情を読み取り、求められる最適の対応ができるようでありたいと思う。

 時折、無意識・無自覚のうちに、相手に不快を感じさせる言葉を発する人がいるが、こうした人は、己が知らぬうちに味方を失い、いらぬ恨みを買い、周囲に敵を作り、結果として思わぬ不覚をとることになる。


 「言葉」とは、彼我の「位」や「間合」、「先」をとるための「無形の武具」であり、「平時の武器」だ。

 ゆえに言葉に無頓着な者は、本質的な意味で武芸の資質に欠ける。

 武芸を志す人こそ、言葉には常に自覚的であるべきと思う。

(了)
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