小柄は手裏剣に打てる/(手裏剣術)
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- 2013/07/21(Sun) -
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稽古場にて、小柄小刀を手裏剣に打った。
間合は三間半から、歩み足による順体上段打ち。直打である。 ![]() ま、分かりきったことだが、当然ながら刺さる。 なにしろ専用の手裏剣ではないので、打ちやすいとはとてもいえないが、三間で直打でもちょっと練習すれば刺さるし、本気になれば四間でも通るだろう・・・、面倒だからやんないけど。 動画も撮影しようかと思ったが、たいした事でもないのでやめておいた。 実際に立打三間で試打してみると、軽量でしかも短刀型のため風の抵抗を受けやすいようで、さすがに不安定である。それでも刺さると、刃が付いているだけに、そこそこ畳にも食い込む。ただし着衣の上からは、ほとんど無力であろう。 以上の検証から小柄小刀は、削闘剣として、咄嗟に顔面に向けて打つという用法でなら、十分に手裏剣となると断言してよいだろう。 さて、このように小柄小刀も、手裏剣術者が用いれば十分に手裏剣として使えるわけだが、それについて論じた昨日のブログについて、無冥流・鈴木崩残氏から、以下のようなコメントをいただいた。 >今回のブログも面白かったです。 >下記は、口うるさい「おっさん」の加筆として、お聞き流しください。 >「手裏剣術の稽古をしていない者は、小柄を手裏剣として使えない」は、正しくは、 >「その剣、又は、その武具の利点を、最大限に活かすような”打法”による、 >手裏剣術の稽古をしていない者は、その武具を手裏剣として使えない」 >となると思いました。 >この打法の中には、直打法以外に、回転打、反転打も含まれます。 より言葉を厳密かつ明確に定義すれば、このご指摘の通りである。 当庵の手裏剣術は、無冥流の重心理論を打剣技術の基盤としているが、この理論があるからこそ多様な異物の投擲についても、臨機応変に、そして容易に行うことができるといえよう。 このように手裏剣術者たるもの、己の剣に熟達することはもちろん、火急の際にはあらゆる事物を手裏剣に打てる、意識と技術を練磨しておきたいものである。 たとえば今、私は仕事場の机に座ってこのブログを書いているが、もし今、突然背後から曲者が襲ってきたら・・・、デスクトップのパソコン本体でも手裏剣に打とうかと思う。いやディスプレイのが、打ちやすいかもしらんね(笑)。 もっとも、曲者は襲ってこないけどな・・・、多分。 (了)
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