目眩/(身辺雑記)
- 2013/08/07(Wed) -
 いいかけたとき、小兵衛は得体の知れぬ目眩に襲われた。
 六十六歳の今日まで、目眩を感じたことなど一度もなかった秋山小兵衛だ。
 立ち上がろうとしたが、立てなかった。
 手足に知覚がなく、雲を踏んでいるようで、
「ああ・・・・・・」
 わずかに呻き、小兵衛は横ざまに倒れた。
 驚愕の悲鳴が、おはるの口からほとばしった。
 ~『剣客商売十五 二十番斬り』池波正太郎 より~



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▲中一弥画伯が描く、手裏剣を打つ秋山小兵衛先生。このように、帯刀している状態での打剣では、左手は必ず刀の鯉口に置いてコントロールしておかなければならない。また抜刀術の命である鞘引き、あるいは抜刀後の剣術の操刀でも左手は「術の要」であり、つねに刀の操作に専念させるべきである。さらに、より強い打剣のためには(大多数の人の)利き手である、右手で手裏剣を扱わなければならない。こうした点から、日本の伝統的な剣術や居合・抜刀術に基づいた手裏剣術では、手裏剣の左手打ちは重視しない。剣術や抜刀術をまともに稽古している武芸者が手裏剣を扱えば、誰でも分かる「理合」である。一方で柔術や拳法、空手道などの体術をベースに考えるのであれば、手裏剣の打剣は左右の手ともに、それぞれでできることは、大きなアドバンテージになるのは言うまでもない。



 過日、朝起きて、あわててゴミだしに行こうと玄関のドアを開けようとしたら、突然、天井がグルグルと回り、足元が奈落に落ちるような目眩に襲われ、倒れてしまった・・・・・・。

 おまけに狭い玄関だったので、鉄製のドアに頭を強打。ひどい目にあったものである。まあ、秋山先生ですら目眩で倒れるのだから、私ごときがこけるのもやむをえまい。

 その後、目眩はすぐに治まったし、まあ頭もそれほど痛くはなかったので、普通に過ごしていたのだが、夜、床について、頭を左に向けたとたんに天井がグルグルと回りだし、はげしい目眩でほとんど眠ることができなかった。

 しかしその翌日は、団地の祭り。役付きとしていろいろとやることがあるので、なんとかしのぎ、翌日の日曜も安静にしていたのだが、どうにも目眩とふらつきが収まらないので、かかりつけの内科を受診し、めまい止めの薬を処方してもらった。

 今はだいぶ症状は軽快しているけれど、寝起きはやはりグルグル天井が回り、日中も歩くと少し足元がふわふわして、階段など手すりにつかまらないと、いささか心もとない。

 そんなこんなで、自宅での稽古もままならい状態であり、ここ数日は稽古をさぼって私淑する易の大家・横井伯典先生の著作などをひもとき、周易の座学にいそしみつつ療養している。

 さて来週末は、毎年恒例の合同納涼会。いよいよ、夏もおしつまってきた・・・。

(了)
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