防即攻、攻即防/(武術・武道)
- 2014/10/09(Thu) -
 昨日の空手の稽古では、約束組手の稽古で、糸州流のA師範の受けをとらせていただいた。

 その際、参考技としてご指導いただいた防即攻の突き受け(相突き)は、たいへん勉強になった。

 具体的には、我が自然体の状態(無構え)で相手が右上段突きをしてきた際、対の先でやや揚げ突き気味に、相手の拳(腕)をはじきながら一調子で相手の腕の付け根部分を突くというものだ。

 一般的な突きと異なり、腕を伸ばしたままで拳を下から上に直線的に突き上げる揚げ突きは、引き手をとったり構えた状態からだけでなく、腕をぶらりと下げた自然体からも自在に使える突きだ。競技化された試合組手などではまったく使われることがないだろうが、護身においては非常に有効な技である。

141009_190420揚げ突き
▲『図解コーチ 空手道』(道原伸司著/成美堂/1997年)より、揚げ突きの解説


 さらに、たとえば相手の上段突きに対して顔面に当てる「攻撃的な」突き受けに比べ、このような腕の付け根に向けた突き受けは相手に与えるダメージが最小限であるという点で、平時の護身としてより有意義で高度であると言えるだろう。

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▲拳聖・本部朝基師範による、防即攻の上段突きの例。『本部朝基と琉球カラテ』(岩井虎伯著/愛隆堂/2000年)より


 このような防御と攻撃が一体となった技は、剣術でいえば切落しや合撃等に当たるもので、根源的な理は剣も拳も同様だ。


 それでは手裏剣術における防即攻・攻即防とは、どのようなものだろうか・・・・・・。

 当然ながら投擲武術たる狭義の手裏剣術には、実体として「受ける技」というものはない※。しかし、武芸の本質的な理合として、防即攻・攻即防の「業」はあるはずだ。

 これについては・・・・・・、いま少し考察を深めてみたいと思う。

 ※広義の手裏剣に含まれる掌剣術においては、受け技があることは言うまでもない。

 (了)
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