後礼の清清しさ/(身辺雑記)
- 2015/02/06(Fri) -
 昼過ぎ、年末に雑誌の取材でお邪魔した、箱根のカフェのオーナーさんから、「良い原稿を書いてもらって、ありがとうございます」と、お礼の電話がかかってきた。

 もう20年以上もフリーランスの記者をやっているが、旅ものの取材で、記事のお礼を掲載後に直接くれた人は、今回のこのオーナーさんと、『銀座ルパン』の名バーテンダーであった故高崎武さんの2人だけである(間接的なお礼などは、ちょくちょくはある)。

 作家と違い雑誌記者というのは、編集者以外から、直接原稿の良し悪しについて言われることが少ないので、こうした言葉をいただけるのは非常にうれしいし、励みになるものだ。

 茶道では古来、「後礼」というものを大切にするというが、事が終えた後の改めてのお礼というのは、しみじみとうれしいものである。

  夜の稽古後、井伊直弼の『茶湯一会集』を読みながら、そんなふうに「礼」についてつらつらと考えてみた。

1502_茶湯一会集
▲「一期一会」という理念を広く知らしめた茶道書として知られる、井伊直弼の『茶湯一会集』。井伊直弼は茶道はもちろん武芸にも深く精通しており、彦根藩伝の新心流居合を極め、自ら新心新流を開いたほどの剣客でもあったという

 (了)
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