柳剛流の読み方・呼び方/(柳剛流)
- 2015/02/28(Sat) -
 先ほど『幸手剣術古武道史』の著者であり、柳剛流史に造詣の深い剣術流派調査研究会の辻淳氏に、少しお話を伺うことができた。

 そこで、前々から疑問であった、柳剛流の読み方について聞くことができた。

 一般的に柳剛流は「リュウゴウリュウ」と読まれることが多い。私もそう思っていた。

 ところが柳剛流師範家であった石川良助の末裔である石川家に伝えられた当流の目録や免許には振り仮名を記した伝書の写しがあり、そこに書かれている「柳剛刀」という一文には、「リュウコウトウ」と振り仮名が記されているのだ。

 また、埼玉県立大学の山本邦夫教授が書いた「浦和における柳剛流」(『浦和市史研究』第2号、132-158、1987年)には、そのタイトルの振り仮名が「リュウゴウリュウ」ではなく「リュウコウリュウ」と記されているのである。

 この疑問を辻氏にぶつけてみると、次のように答えてくださった。

 辻氏が一連の柳剛流研究調査を行うなか、当流を代表する剣客の一人である岡田十内のご子孫に話を伺う機会があったという。この方は流儀の資料なども数多く保存・編纂されており、当流に関する造詣も深い方だという。その末裔の方曰く、「柳剛流は、リュウゴウリュウではなく、リュウコウリュウと呼ばれていました」とのことであったそうな。

 興味のない人からすれば、たかが読み方かもしれないが、私にとっては大きな疑問のひとつが解けた瞬間であった。

 というわけで、御府内や武州で普及していた柳剛流のうち、少なくとも岡田十内系や宮前華表太系では、「リュウゴウリュウ」ではなく「リュウコウリュウ」と呼ばれていたことが確認できた。

 ちなみに私が学んでいる仙台藩伝では、「リュウゴウリュウ」なのか「リュウコウリュウ」なのか、次回稽古の際、改めて師に伺ってみなければ。何げにこれまでは、「リュウゴウリュウ」と呼びながら稽古をしていたので・・・。

 また、三重の系統や、龍野藩伝などではどちらで呼ばれていたのか? ナゾは深まるばかりである。

 もっとも古流というのは、漢字表記も平気でばらばらな当て字が使われていたりして適当なところがあるので、読み方・呼び方についても、「リュウゴウリュウ」「リュウコウリュウ」、どっちもあったのかもしらんね(笑)。

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▲『幸手剣術古武道史(柳剛流の研究)』辻淳氏著。この資料は、柳剛流稽古者や研究者であれば、必ず手元に置いておきたい、実に貴重かつ有益な一冊である


 そうか、こういう速報的な記述こそ、ツイッターでつぶやけばいいのか・・・。って、やっぱ140文字じゃ、書ききれないな。

 つうか今日は、原稿書きであまりにも忙しく、締め切りが間に合わないことから翠月庵の稽古も休みにしたのだから、さっさと原稿を書き上げねば。ブログ書いている場合じゃあ、ないんだよな・・・。

 (了)
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