向こう脛を斬られると・・・/(柳剛流)
- 2015/04/03(Fri) -
 今日発売の週刊新潮を読んでいたら、グラビアページで連載されている数学者・藤原正彦氏のコラム『管見妄語』に興味深い一節があった。

 旧海軍軍人であった藤原教授の大叔父は、戦時の体験を次のように語ったという。

 「陸戦でなあ、少人数で夜襲をかける時は、草むらの中を匍匐前進で敵哨兵までにじり寄るんだ。そして軍刀でいきなり向こう脛を横一文字に払う。倒れてからゆっくりケリをつけるっちゅうこんだ。銃を撃ちゃあ敵全体に知られちまうし、刀で首や心臓に切りつけてもすぐには絶命しねえで悲鳴を上げられちまう。向こう脛なら激痛で声が出ねえ」

 なるほど、これは「断脚之術」を旨とする柳剛流の稽古者であれば、覚えておいて損はない新しい口伝のひとつとなろう。

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 本日の稽古にて。

 剣術では脚を斬る際、留意しないと刃筋が立たず、平打ちになりがちである。特に右から左に脚を薙ぎ斬る際、これが顕著である。

 一般的に袈裟斬りなどでも、右袈裟よりも左袈裟の方が刃筋を通すのが難しいものだが、脚斬りではこの傾向がより強調されるようだ。

 居合。こちらも刃筋をいかに正確に立てるのかが目下の課題。体動が激しいので、ついついそちらに気をとられて、刃筋の立て方が雑になる。いやはや、難しい・・・。

 ま、難しいからこそ、稽古のしがいがあるというものだね。

 (了)
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