『不良少女と呼ばれて』/(書評)
- 2015/05/27(Wed) -
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 以前から読んでみたかったこの本、ヤフオクで落札して読了。

 それにしても、なんでこの原作内容で、「あのドラマ」になるのかが実に不思議である(笑)。作者は、あのドラマを見て「私は、こんな怖ろしいことはしていないのに・・・」と、かなりショックを受けていたという。

 本書には、戦後の混乱期をたくましく生き抜いた少女の心の葛藤が、丁寧にわかりやすく、そして素直に書かれていて好ましい。

 また、舞楽という伝統芸能に出会い、それを極め、普及してゆく姿は、日本武術という伝統芸を嗜む者として、感動的に読むことができた。特に、東京まで出てきて師につき、働きながら舞を覚えるという場面は、同じような経験をしてきた者として、とても共感ができるものだった。

 作者は数年前にお亡くなりになったということだが、今も彼女が受けつぎ、守り、育ててきた舞楽は、後進に受けつがれているという。機会があれば、ぜひ観てみたいと思う。

 (了)
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