ポストアポカリプスの大叙事詩/(書評)
- 2015/06/04(Thu) -
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 スティーブン・キングの小説の中でも、もっとも好きな作品がこの『ザ・スタンド』だ。

 分厚い文庫で全5巻という大叙事詩ながら、毎年1回は読み直している。そしてまたここ数日、いろいろと忙しい生業の合間や、寝る前のベッドの上で読み返しはじめてしまい、止まらない(笑)。

 この物語は、一見、キリスト教的な善悪の二元論のようでいて、実は人はだれでも善の側から悪の側へ魅入られる可能性を持ち、あるいは悪をなしながら結果として善をなすこともあるといった、人生の矛盾や多面性をいきいきと、そして詳細に描いていて興味が尽きない。

 私自身、いつ何時、「闇の男(ウォーキング・デュード)」に魅入られるか分からない、いやすでに魅入られてしまっている哀れな存在なのかもしれない・・・。

 ハロルドの魂が、神に祝福されますように。

 (おしまい)
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