ちょっとしたカミングアウト/(医療・福祉)
- 2009/04/09(Thu) -
 屋外での稽古では、必ず地下足袋を履くようにしている。

 通常の打剣の稽古や抜刀術の稽古では、雪駄などでも可能なのだが、激しい動きや踏ん張りを考えると、しっかりとした足ごしらえという意味で、地下足袋にはとても重宝している。

 古来からの格言でも、「一目二足三胆四力」といわれるほど、運足・歩法の重要性は言うまでもないわけだ。

 そして私は、10代の終わり頃から、炎症性角化症、いわゆる乾癬というやつを患っている。この乾癬というやつは、現代の皮膚科医学では完治させることのできない、難治性の病気なのである。


 そもそものきっかけは、16歳の頃、抜刀術の稽古のたびに、鍔の飾りに親指の第二関節がこすれてタコ状になっていたのだが、いつしかそこが、タコというよりも皮膚が角化・炎症するようになった※。しかもその角化が、しだいに右手の指の先端に次第に広がってくるようになった。

 「角化」といっても、ひどくなると表皮から真皮あたりまでぱっくり割れてしまい、出血してしまうほどで、痛みやらなにやらで、日常生活にもいささか難渋するのである。

 ただ幸いなことに、「乾癬(カンセン)」という呼称とは対照的に、この病気は人にうつる病気ではないことが救いだ。

 ただし乾癬に限らず皮膚疾患というのは見た目のインパクトが強烈なので、あらぬ偏見にさらされることも少なくない。私も指先だけとはいえ、ビジュアル的にはなかなかのものであり、それはそれで、思春期の頃は、多少、気に病んだものである。


 以来、20年以上にわたり、軟膏治療→季節が夏になり湿度が上がる→やや症状が軽くなる→秋から空気が乾燥→悪化→軟膏治療を繰り返してきた。

 ところがここ数年、具体的には昨年、タバコをやめてから、指先の皮膚の角化は若干、症状が和らいできたような感じがする。

 その一方で、ここ2~3年の間に急激に症状が悪化してきたのが、右足底の角化・炎症だ。

 裂傷が治っては再発、治っては再発で、悪化すると歩行にも痛みを伴い稽古などもできなくなるので、ほとほと難儀している。

 痛み自体は指先の裂傷と大差ないので、絆創膏とテーピングで保護すれば、空手の自由組手レベルの激しい稽古もできるのだが、それをやると稽古後、足の裏は血まみれの割れまくりである。しょうがないので、しばらく激しい稽古をしないようにしていると症状は軽快するものの、またちょっと激しく動くと、元の木阿弥・・・。

 この繰り返しだ。

 とにかく皮膚に負担をかけないように、気長に病気と付き合うしかないのだろうが、足底に負担のかからない武術・武道などないわけで、いやまったく、実に困っているわけだ。

 というわけで、一昨日も土踏まずと上足底をバックリ割ってしまい、今日になっても傷口がふさがらないので、今晩の稽古はやむなくお休みである。

 まったく、なんとかならんもんかねえ・・・。


 ※当時の流儀の手之内は、右手の柄の握りは鍔に完全ふれる位置であった。

(了)
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