断脚之術、あれこれ/(柳剛流)
- 2015/06/29(Mon) -
■本日の稽古備忘録

 最近、屋内での稽古が多かったので、本日は屋外で剣術を中心に稽古。

 柳剛流の根本ともいうべき切紙の剣術形「右剣」と「左剣」をみっちりと行う。

 巷間、当流においては「断脚之術」と称された脚斬りが最大の特長と言われるし、実際に稽古をしていてもその通りだと思う。しかし実伝として流儀の形を稽古すればするほど、実はそれ以上に重要なのが、脚斬りの前後にある体捌きと運足であることを実感する。

 この体捌きと運足は、柔術でいうところの「崩し」や「作り」であり、手裏剣術でいえば「手離れ」にあたる、いわば「術」の根幹である。

 この体捌きと運足の口伝があるからこそ、「術」としての脚斬りが活きた業になるのだ。単に反射神経と身体能力だけに頼って、ただ飛び込んで足を斬るような当てっこの技とは、次元がまったく違うのである。

 あるいは脚を斬った後についても、古伝の形にはそこに確固とした「術」がある。

 「脚斬りは上段に隙ができる。ゆえに『死太刀』である」という批判・弱点を、流祖は当然十分に理解した上で、それに対する、いやむしろその弱点を活かして業とする術理を編み出し、それを伝来の形として後世に伝えたのだ。


 こうした柳剛流の「断脚之術」に不可欠な体捌きと運足について、過日、剣道の有段者・師範の武友たちとの交流稽古で、少々、実習・検証させてもらった。そこでもやはり、「この体裁きと運足があるからこそ、脚斬りが活きる!」ということを実感することができたし、撃剣稽古に習熟した剣道家の武友たちも多いにその有効性と意義を認めてくれた。

 もっとも柳剛流は、そもそも撃剣稽古でその名を馳せた流儀なのだから、それも当然と言えば当然であろう。


 形稽古では、脚斬りの際も刃筋がしっかりと立つように意識しておくことが重要だ。一般的な袈裟斬りに比べると、脚斬りはより平打ちになりがちである。

 ことに左袈裟(向かって1~2時から7~8時方向へ斬下げる)の脚斬りは、すぐに刃筋が狂うので十分な注意が必要だ。左袈裟よりも右袈裟の方が、刃筋が狂いにくいのは、普通の袈裟斬りでも脚斬りでも同様である。

 (了)
スポンサーサイト
この記事のURL | 柳剛流 | ▲ top
| メイン |