柳剛流長刀/(柳剛流)
- 2015/07/20(Mon) -
 昨日は、国際水月塾武術協会本部にて、師より柳剛流長刀(なぎなた)のご指導をいただき、終日、稽古に汗を流した。


 柳剛流において長刀は、免許の段階で学ぶ秘伝であり、伝書では多くの場合「長刀秘伝」として形の名称も秘されていることが多い。

 天保11(1840)年に、流祖・岡田惣右衛門の最晩年の高弟であった宮前華表太が門人の石川良助に与えた『柳剛流剣術免許巻』には、次のように記されている。

 「右秘伝の長刀を伝授の上の者は、諸流剣術多しと雖も負くる事これ有るまじく候」


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▲柳剛流剣術免許巻の長刀に関する記述部分。『幸手剣術古武道史』(辻淳氏著)より


 「断脚之術」を剣術の理合に取り入れた柳剛流が、その免許の秘伝として長刀を位置づけたというのは、当然といえば当然であろう。

 また、「諸流剣術多しと雖も負くる事これ有るまじく候」というのは、いささか強気に過ぎるかとも思うけれど(笑)、そもそもの点で、長刀が剣術に対して圧倒的に有利であることは言うまでもない。

 しかも、柳剛流ならではの身体の運用を駆使する独特の長刀の術を我が物とすれば、相当達者な剣術者を相手にしても、簡単にひけをとらないであろうことは容易に想像できる。

 柳剛流長刀の実技の詳細については、師伝のためここで詳細は記さないが、実際に稽古をしてみると初伝(切紙)の剣術形(右剣・左剣)や居合、目録の剣術形(柳剛刀6本)までに通底する柳剛流独自の理合が長刀にも等しく活かされており、流祖がいかに、この柳剛流特有の身体の使い方を重視していたのかを実感できる。

 形稽古を繰り返すなかで、剣術形以上に高度で困難な身体の使い方を要求される柳剛流長刀の難しさが身にしみるが、難しいからこそ稽古のし甲斐があるというもの。

 さらに精進して業前を磨き、流祖伝来の「術」を、次代に引き継いでいかねばならぬ。

 (了)
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