歌丸師匠は美しい日本語と声がいいんだよな/(身辺雑記)
- 2015/07/31(Fri) -
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 ここ数年、桂歌丸師匠の高座、なかでも圓朝の怪談物はできるだけ生で聞くように心がけている。

 関内寄席での長講『真景累ヶ淵』も、この7月にようやく最終話である「お熊の懺悔」だなと思っていたところ、緊急入院で公演中止となってしまったのはとても残念であった。

 もっとも先日無事退院されたということで、10月には同じ会場で代替公演があるという。


 歌丸師匠の落語は、江戸言葉とは一線を画した標準的で美しい日本語と、不思議と耳障りのよい声音が魅力だ。ものすごい達人といった芸ではないのかもしれないが、安心して聞けるいぶし銀の名人といった芸である。

 人間国宝は小三治にとられてしまったが、圓朝の大作に積極的に取り組み、なかでも『真景累ヶ淵』の「お熊の懺悔」など、100年以上ぶりに復活させた功績もあるのだから、歌丸師匠にも人間国宝を授与しても良いのではないかと、ひいきの私は思うのである。

 とりあえず病床からの復帰高座として、国立演芸場の8月中席で圓朝の『怪談乳房榎』をやるというので、なんとか時間を作って聞きにいきたいものだ。

 (おしまい)
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