拝観謝絶/(身辺雑記)
- 2015/08/03(Mon) -
           150801_135913.jpg
           ▲稽古は見世物ではありません



 稽古場以外での、日々の稽古をどこでどのようにやるのかというのは、なかなかの問題でもある。

 以前の住まいは賃貸マンションの1階で、ちょっとした庭があったのでよかった。しかし5年前から団地暮らしなので、昼間から外で刀や木太刀を振り回すわけにはいかない。ましてや手裏剣などは、当然外では打てない。そこで居合はダイニングで、手裏剣はダイニングと仕事部屋を使ってぎりぎり二間をとって、座打ちで稽古している。

 幸いなことに、柳剛流の居合はかなり狭いスペースでも抜き差しの稽古ができるので、ダイニングでも十分に稽古ができる。また突杖もシンプルで大振りしない技が中心なので、これもまたダイニングでもなんとかなる。剣術については体捌きが激しいのでさすがに屋内では無理だが、備之伝やフセギ十五ヶ条の稽古ならばなんとかなる。

 しかし、長刀ばかりはいかんともしがたい・・・・・・。

 そこで、日が暮れて人目が少なくなってきたころ、さりとて深夜になるとさすがに近所迷惑だったり不審だったりするのであろうから、遅からず早からずの微妙な時間帯を狙って、団地の階段の近くの車が通らない私道で、長刀の稽古に汗を流すこととなるわけだ。

 たまに団地の人が通ったりするが、近隣の人は私が手裏剣術やら剣術やらといったけったいなことをやっていて、しかも自分で稽古場など開いているということも知っているので、特段、好奇の目で見られたり、不審者扱いされることはない。

 ただ時折、団地住民でない人が近くを通ったりすると、頭の天辺から足の先までまじまじと凝視されたり、たまさかに目が合うと小走りで走り去られたりする。

 ことに、剣術や突杖あたりはそうでもないのだが、七尺の長刀をびゅんびゅん振り回していたりすると、通りすがりの人々が必ず立ち止まり、熱い好奇の視線を送ってくるのには難渋する。しかし、こればっかりはダイニングで稽古というわけにはいかないので、やむをえまいとあきらめている。

 ま、人々の好奇と不審のまなざしも、心法の稽古というところか・・・。


 (おしまい)
スポンサーサイト
この記事のURL | 身辺雑記 | ▲ top
| メイン |