指の逆/(武術・武道)
- 2015/08/26(Wed) -
 過日、剣術の合同稽古の際に、参考技として剣術の体捌きを応用した当身を少々解説した。

 その際、多くの人が日本柔術特有の、親指を握りこんだ拳の当身に対して違和感があるようなので、なぜにそのような拳形なのかを説明するため、いくつかの「指の逆」を実演。

 他者に指の逆を掛けるのは久しぶりだったのだけれど、いやまったく、よく効くもんだと再認識した。

 私はけっこうなチビなのだが、ぱっと指を捕って上下に極めると、6尺近い大柄な剣術家も簡単に制することができるのだから、なんとも痛快である(笑)。

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▲葛飾北斎作『北斎漫画』に描かれた、指の逆など


 指の逆は、やわら取りにとっては「業以前の技」とも言えるごく基本的な素養だけれど、シンプルで効果が高いので、ぱっと極めて軽くぽんと当身でもくれて逃げれば、護身術としては最適であろう。

 ことに、「そういう技があることを知らない相手」には、実によく効くものだ。

 まさに「兵は詭道なり」ということか。

 やわら取りでなくとも、指の逆というものがあるということは、武術・武道をたしなむ者ならば知っておいて損はないだろう。

 (了)
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