さまざまな剣風/(柳剛流)
- 2015/10/23(Fri) -
 多忙である・・・(この書き出し、今週は2回目か)。

 原稿ラッシュ・編集作業ラッシュに物理的作業時間が追いつかず、にっちもさっちも行かないため、今週は小半刻程度の日々の稽古もままならぬ。

 それでも、ちょっとコーヒーをドリップしている間に、備之伝と備フセギ伝のおさらいをしたり、マルちゃん正麺を茹でている間に、「右剣」の独習、あるいは書いた原稿をプリンターで出力している間に「向一文字」を2回抜き、ご飯を蒸らしている合間に杖を握る。

 ああ、普通に稽古がしてぇ、30分でいいから全力で長刀を振るいたい・・・・・・、などと唸っている今日この頃である(爆)。当然ながら、手裏剣をじっくり打っている暇もないのは言うまでもない。


 そんなこんなで、今朝は原稿書きの前に10分ほど、木太刀を手に剣術を。

 今年の夏、埼玉県幸手市で柳剛流を指導されている先生方に、当地で稽古をしている仙台藩伝柳剛流(以下、幸手伝)について、形の手控えを資料としていただいていたので、それに基づいて木太刀を振るい、私が本義として稽古をしている仙台藩角田伝柳剛流(以下、水月塾伝)と比較をしてみた。

 剣術の形については、幸手伝は七本で、水月塾伝が八本。幸手伝には柳剛流諸派にみられる「相合剣(刀)」がない。その他の七本については、形の名称・剣理・勝口について、大筋で違いはない。また礼法上の特徴も、ほぼ一致している。

 一方で、水月塾伝では相手の斬り込みを擦り落とすところが、幸手伝では相手の斬り込みを「抜く」ようになっていたり、あるいは運足や体捌きが異なるなど、細かなしかし運刀や斬撃のキモとなる点で、かなりの違いがあるのはたいへんに興味深い。

 後学のために、紀州藩田丸伝柳剛流や龍野藩伝柳剛流の突杖も、機会があればぜひ拝見したいものだと思う。

1510_幸手伝中合剣
▲幸手伝の剣術形「中合刀」。水月塾伝の「中合剣」と比較すると、形の動きの大筋は一致するが、
打太刀の斬り込みの捌き方、その後の体捌きや運足、身勢などに違いが顕著に見られる

 (了)
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