他者に向けた刃は、己にも向かう/(武術・武道)
- 2016/01/05(Tue) -
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 教科書的に正しい怠惰な正月を送っていたため、昨晩が今年の稽古始めであった。

 二尺二寸の市原長光で、小半刻ほど柳剛流居合の形を打ったのだが、どうも納刀がしっくりいかない。つらつらと考えていて思い当たったのは、無意識のうちに心身が真剣に対して「ビビッて」いて、動きが固くなっているのではないか? ということである。

 昨年年末は思うところがあって稽古用の居合刀を主に使っていたので、考えてみるとここ3週間近くこの長光を使って稽古をしていなかったのである。このため無意識の内に、体が固くなっているのが納刀の際に強く感じられたようだ。

 抜き付けや二の打ちの斬撃などでは、こうした「固さ」を感じることはなかったのだが、切先や刃がこちらを向く納刀の時に心身が居着くというのは、われながら興味深いものである。


 他者に向けた刃は、己にも向かう。

 その刃の威を忘れず、しかし怖れることなかれと実感した次第。

 (了)
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