感染症対策/(医療・福祉)
- 2016/01/23(Sat) -
 今週は、ず~~~~っと、一般読者向けに感染症を解説する原稿を書きまくっていた。

 手足口病、プール熱、黄熱病、とびひ、マイコプラズマ肺炎、RSウイルス、溶連菌、季節性インフルエンザ、新型インフルエンザ、ノロウイルス、おたふくかぜにみずぼうそう。本日は早朝から重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を書き上げ、ただいま入稿終了したところである。

 それにしても、世界はウイルスや細菌であふれているのだねえ。

 執筆のために厚労省や消費者庁、自治体などのペーパーを見ていると、いろいと興味深いことがある。

 たとえば昨年10月に消費庁が行った調査では、食事の前に手を洗わない人が52.6%、そしてトイレの後に手を洗わないという不浄の輩が15.4%もいるという。

 きったねえなあ・・・。

 そんでもって、この時期はノロちゃんの流行時期なわけで、これに感染した人のウンチには、1グラム(1キログラムではない、念のため)中に数億個のノロウイルスが含まれている。一方で、こいつは人の口からたった10~100個入るだけで感染しちまうというオソロシイものなのだ。

 とりあえず、トイレの後はちゃんと手を洗おうや、ほんとマジで頼む。

 あと、「咳エチケット」、これはもっと啓蒙が必要だ。

 この時期、都内などに出ると、電車の中でコンコン、クシュクシュ、ハクションしていながら、マスクをしていない輩が実に多いのは、本当に不快である。

 菌飛ばすな、菌を!!

 学校はもちろん、企業や地域でも、「咳エチケット」(http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/cover-cough/)をもっと教育すべきだろう。

1601_感染症
▲感染症対策について熱く語るエルンスト・フォン・バウアー氏



 最近あまり騒がれなくなったが、新型インフルエンザの大流行(パンデミック)は、今も変わらず人類の恐怖である。厚労省の推計では、いったん流行が始まると、国民の25%320万人が発症し、17万~64万人が死亡すると想定されている。

 このため流行が始まった場合、可能な限り外出せず自宅に留まるようにとされており、感染症対策の専門家はそのために家庭でも2か月分の食料や水の備蓄を推奨している。

 って、2か月分・・・・?

 それは無理だろ、多分。

 普通の家庭では、そんな量の食料や飲料水を置いとく場所がそもそもねえよ!

 ということで、国は2週間分の備蓄を推奨している。ま、2週間分でも、かなり厳しいと思うけどな。



 西日本を中心に国内でも感染が広がっている、ダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS)。国立感染症研究所によれば、2013年の国内での初確認以来、過去にもさかのぼって調査したところ、今月6日現在で169名が感染し、うち45名が死亡しているとのこと。これはかなり高い死亡率である。

 でもって個人的にびっくりだったのは、SFTSと同様にマダニが媒介する感染症である「つつが虫病」の患者が、今も毎年400件ほど報告されているということだ。つつが虫病なんて、とっくに制圧されているのかと思ったが、いまだにこんなに感染者がいるとは思わなかった。


 というわけで、インフルエンザもノロも、これからシーズン本番ですが、皆様、恙無く・・・。

 (おしまい)
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