板金を打つ心/(手裏剣術)
- 2016/02/07(Sun) -
 立春になったこともあってか、稽古場の寒気もいささか緩んできた。

 何があるわけではないが、春が近いというのは心躍る。


 例年、的の取替えは、まず新年後の稽古始めの頃に行うのだが、今年はなんとなく替え損ねてもう1か月もたってしまったので、昨日、的用のジョイントマットを取り替えた。

 このマット、尺貫法でいうと1尺4寸的ということになる。通常は、さらに内径として8寸四方にガムテープを張って内的とするのだけれど、今回は精度を高めようと内的は6寸四方とした。

 これは本ブログでも何度も書いていることだが、根岸流の成瀬関次師曰く、

 「10歩(3間強)の間合で8寸的に6割の的中ができるようになれば、現代武道で言うところの錬士・5段相当」

 とのことであり、これが現代においても手裏剣術者の実力の目安の1つである。

 仮にも手裏剣術稽古の看板を掲げる以上、このレベルの打剣は、最低限維持していかねばと己を戒めている。

 また、この10歩で8寸的6割というのは、精度のために“置きにいく打剣”ではなく、知新流で言うところの「板金を打つ心」、つまり一打必倒の気勢を込めたフルパワーの打剣でなければならない。

 つまり、渾身の打剣での10歩・8寸・6割ということだ。

 しかも、ここで打つのは、30グラムや50グラムの非力な削闘剣ではない。全長255ミリ・重ね6ミリ・重量144グラムで刃のある、短刀型手裏剣である。

160206_155609.jpg
▲昨日の稽古にて。3間半、逆体・直打にて、板金を打つ心で6寸的を打つ。5打中、4本必中、1本はすでに刺さっている手裏剣の剣尾に当たってはじかれ失中


 常時、渾身の打剣での10歩・8寸・6割、そして5間・一尺・5割。

 このレベルをクリアしなければ、「生死一重の至近の間合からの、渾身の一打」という、私の理想の打剣への扉は開きがたいであろうと自省している。

 (了)
スポンサーサイト
この記事のURL | 手裏剣術 | ▲ top
| メイン |