刀法併用手裏剣術/(手裏剣術)
- 2016/03/13(Sun) -
 昨日は水月塾本部にて、師に柳剛流をはじめとした古流の稽古を丸1日、たっぷりとつけていただいた。稽古後は師と関西支部長のY師範と3人での小宴。

 杯を傾けるごとに、武術談義に花が咲く。なんとも楽しいひと時であった。

 そして本日は、午後から翠月庵にて手裏剣術の稽古。まさに武術三昧の週末である。


 今日から当庵で正式に稽古を始めたA氏は、手裏剣術についてはすでに4~5間を通す業前があり、平行して古流の剣術や居合の稽古もしており、さらに現代武道の有段者でもあることから、当庵の刀法併用手裏剣術を主に学びたいとの希望で入会した。

 そこで本日は、みっちりと刀法併用手裏剣術を指導する。

 興味深いもので、普段は手裏剣で5間を通し剣術や居合の素地もあるA氏だが、刀法併用手裏剣術となると2間でも失中が目立つようになり、抜付や斬り下しにも乱れが出る。

 帯刀する、刀を構える、あるいは打剣の前後に操刀があるというだけで、打剣動作が普段よりも心身ともにより複雑になるため、2間というどうということもない間合でも剣が刺さらなくなるわけだ。同様に、打剣という動きがあるゆえに、刀の操作や運足などが乱れる。

 だからこそ、刀法併用での打剣の稽古が重要になるのである。

 こうした「武術としての手裏剣術」の理合は、剣術や居合などの武術を十分に稽古しておかないと理解できない。ゆえに当庵では以前から手裏剣術のみではなく、必ずなんらかの武術を併習することをすすめているし、それができない人のために、当庵の手裏剣術の稽古体系にも剣術や抜刀術を組み込んで指導しているのである。


 いずれにしても、私は単なる的打ちだけにとどまらない、さりとて「雪合戦」のような模擬手裏剣の当てっこなどにも堕さない、生死一重の至近の間合からの渾身の一打を理想とした、「武術としての手裏剣術」の稽古が重要だと考えるし、そういう稽古を続けていきたいと思う。

 そして刀法併用手裏剣術の稽古は、こうした「武術としての手裏剣術」の習得に欠かすことのできない、重要な階梯のひとつなのである。

 (了)
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