’09春の武者修行in美濃/(旅)
- 2009/05/07(Thu) -
5月2日(土曜)晴れ

 都内から中央本線を北へ。

 昨年秋と同じく甲州を抜け、塩尻から中央西線で木曾谷を南に下り中津川へ。約7時間の列車旅を経て中津川駅で、平素から翠月庵にご厚誼をいただいている戸山流居合抜刀術美濃羽会中津川稽古会代表の棚田さんと、約8ヶ月振りの再会である。

 まずは旅装を解いて、近隣のラジウム温泉で旅の汗を流す。そのあと、前回もお邪魔した食事処で山海の珍味に舌鼓。鯨から鰻の白焼きまで、美味を満喫。

 武術談義に花を咲かせつつ、美濃の夜はふけてゆく・・・。


5月3日(日曜)晴れ

 朝、中津川稽古会の皆さんと体育館に集合。皆さんは光秀祭りで行う、演武の最終調整。私は邪魔にならないよう、素振りなどで身体をあたためつつ、小1時間ほど見取り稽古。

 その後、光秀祭の会場となる恵那市(旧明智町)の日本大正村へ移動する。

 光秀祭りとは、大正時代の街並みが保存されている岐阜県恵那市の日本大正村で、毎年5月の連休に行われる「ちょっとおんさい祭り」のメインとなるイベントだ。戦国時代、織田信長を討った明智光秀ゆかりの地ということで、武者行列や火縄銃実演、そして美濃羽会による演武が行われる。

 まずは、地元の小学生などが中心となる武者行列。

 光秀公は白馬にまたがり、その後を地元小学生を中心とした可愛らしい武者たちの一団が、大正時代の面影を残す町並みを練り歩く。

 中津川稽古会with手裏剣遣いは稽古着姿で打刀をたばさみ、薙刀片手に鉢巻姿も凛々しい娘子軍の次、天海僧正の後につく。

娘子
▲地元小学生の娘子軍


 私はこういうイベントに参加したのは初めてなのだが、ちょっとコスプレイヤーの人々の気分が分かったような気がする・・・。「なんか、オイラたち、浪人集団みたいで、いい感じ?」ってなもんである(笑)。

 ちなみに我々の後ろには、巫女連が道行く人々に、山車補修のための志納を募る。

巫女
▲巫女フラグも立とうというものだ・・・


 30分ほど通りを練り歩き、メイン会場に到着。

 その後、正午から、戸山流居合抜刀術美濃羽会中津川稽古会の演武開始。

 私は食客ながら、演武の始礼と終礼に加えていただき、あとはじっくり見学。気迫あふれる組太刀、刃引きの真剣による斬りの演武などに会場から大きな拍手が送られる。

DSC_1647.jpg
▲見事な袈裟斬りで、竹の試物を両断!


 緊張感あふれる、戸山流居合抜刀術の演武は30分ほどで終了。最後に行われた、棚田さんらによる真剣組太刀と、試物の竹を台座に固定しないで抜き打ちに斬る業には、多くの観客が息を呑んでいたようだ。

集合
▲戸山流居合抜刀術美濃羽会中津川稽古会の
  皆さんwith手裏剣遣い


 演武後は、火縄銃の実演を見学。こりゃあ、とてもヤットウじゃあ勝てませんな・・・。

鉄砲
▲なんか、鉄砲隊に向かって「うゎああ~~!」とかいいながら、抜き身
片手に突撃したい衝動に駆られるのは私だけだろうか???


 その後、棚田さんのご自宅に戻り、稽古会の皆さんとバーベキューパーティー。

 いや、その前に、翠月庵主催・初心者向け手裏剣術講習会を開催する。メニューは以下の通り。

第一部/これが手裏剣術だ!(約30分)
1 手裏剣術とは?/解説
2 車剣と棒手裏剣の違い/解説・実演
3 直打と反転打とは?/解説・実演
4 刀法併用手裏剣術について/解説・実演
5 剣術の稽古のための手裏剣術について/解説・実演
6 手裏剣術体験/一間半~二間で体験していただきます
7 飛刀術とは何か?/解説・実演・体験


 その後は、実にうまい肉と、肉と肉。そして、お酒、お酒、お酒・・・。若き抜刀術家たちとの、武術談義もますます盛り上がり、夜がふける。


5月4日(月曜)曇りときどき晴れ

 前夜はかなり飲んだが、意外に二日酔いはない。

 10時から、中津川稽古会の有志の皆さんが集まり、昨日に引き続き手裏剣術術講習会を開催。メニューは以下の通り。

第二部/初学者向け短期上達講習(約2~3時間)
1 剣術教習のための手裏剣術~正面斬り/稽古
2 滑走打法で軽量剣を打ってみよう!/距離二間で稽古
3 長剣での無滑走2点打法で三間にチャレンジ!/距離三間で稽古
4 刀法併用手裏剣術/知新流の型を使ってみよう!
5 古流の手裏剣を打ってみよう!/香取神道流、知新流※いずれも写し


 2時間強の講習で、男性のほとんどが三間直打(長剣/無滑走2点打法)での刺中を最低でも1割レベルでクリア。女性でも二間半で直打が見られました。

 刀法併用手裏剣術については、さすがに皆さん、ベースが抜刀術だけに、短時間で見事な仕上がりとなったように思います。

 また、もともと手裏剣術の資質があるのか、両手打ちや多本打ち、下手打ちや下手の両手打ちなど(私もできないんだが・・・)ができるようになった方もいらっしゃいました! いやはや、これには私も驚きでした。


 楽しい時間は、あっという間に過ぎてゆくもの。

 足掛け3日の滞在はこれにて終了。

 棚田さん、そして中津川稽古会の皆さん、たいへんお世話になりました。


 再びの交流を約束し、午後の列車で東海道を伊豆へ。

 さて、この後は、温泉三昧の普通の休暇のはじまり、はじまり・・・。

 (了)
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