柳剛流の資料二題/(柳剛流)
- 2016/04/14(Thu) -
 国立国会図書館で閲覧ができる柳剛流関連の資料は、あらかた確認済みなのだが、過日、久しぶりに検索をかけてみると、平成17(2005)年に幸手市剣道連盟が編纂した『柳剛流』という資料が新たに収蔵されていた。

 そこで先日、ちょうど永田町でインタビューの仕事があったことから、立ち寄って確認した。

 合計112ページにわたるこの冊子は、従来の柳剛流関連の資料をダイジェストしたものである。奥付によれば、この冊子の編集に当たっては「昭和48年8月頃まで調査研究され日本剣道史第10号として編集途中であった大阪在住の森田栄氏より岡安源一氏に送られた、未完成の柳剛流についての小冊子も参考とさせていただきました」とある。

 内容に特別目新しいことはなかったが、明和2(1765)年3月15日の流祖・岡田惣右衛門奇良の誕生から、昭和54(1979)年12月23日の柳剛流岡安派三世・岡安尚の逝去まで、214年にわたる柳剛流の歴史を一覧にした合計10ページの「柳剛流剣術年表」と、「柳剛流系図譜」のページをコピーした。


 また過日、ヤフーオークションで『文武館 第17号』(平成13年/文武館出版部)を入手し、島谷俊行氏の調査・執筆による「武州青梅の武術資料より-調査結果と保存について-」を読むことができた。

 この記事は、八王子千人同心組頭で柳剛流師範であった、石川良助義綱が伝えた石川家伝来の柳剛流に関する武術資料の調査報告である。

 石川家の武術資料といえば、流祖直伝の伝書類や稽古面が知られているが、本記事では他ではあまり見られない柳剛流柔術伝書の調査結果が報告されており、立合17手・居取7手・裏手方18手の技法名など、たいへん興味深く読ませていただいた。

 柳剛流の柔術については、中山柳剛流の伝書あるいは岡田十内系の伝書などから、なんとなく手数の少ない補助的なものではないかと漠然と思っていたのだが、少なくとも宮前華表太の系統では合計42手と、意外に技法数が多いものであったことは新たな知見となった。

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▲『文武館 第17号』(平成13年/文武館出版部)(右)と『柳剛流』(平成17年/幸手市剣道連盟)のコピー(左)

 (了)
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