野天道場/(身辺雑記)
- 2016/06/12(Sun) -
 翠月庵の稽古場は、野天である。

 もう、かれこれ10年近く野天で稽古をしているので、むしろ一般的な屋内の稽古場の方が珍しく感じてしまう。

 風の強い日など、30グラムや40グラムの軽い手裏剣の場合、風で吹き戻されることもしばしばである。

 あるいは、「今日は途中で雨が降るかも・・・」というような日は、真剣でなく模擬刀を持っていくようにするなど、なかなかに気も使う。

 当然ながら暖房もなければ冷房もない。

 また、一昨年までは稽古場の周囲は生垣で囲われていたのだが、区画整理の関係で生垣がすべて取り払われてしまったため、現在、稽古の様子は辺り一帯からすべて丸見えである。

 近隣にお住まいの皆さんは、日ごろから何かと顔をあわせて挨拶などしているのでよいのだけれど、たまたま稽古場の前を通る人々からすると、我々の稽古風景は実に奇態なようだ。

 立ち止まってガン見する人があるかと思えば、かかわり合いになりたくないと足早に立ち去る人もいる。あるいは、「何をやっているのですか?」と話しかけてくる人もいれば、「ニンジャだ、ニンジャだ!」と大喜びするちびっ子もいる。

 ニンジャじゃあないんだけどな・・・・・・。

 手裏剣術というのは実にメンタルの影響の強い武芸であり、自分以外の他者の視線を意識するだけで、てきめんに刺さらなくなるものなのだが、道行くギャラリーの皆さんの熱い視線というのも、よい稽古上の負荷になっていると前向きに考えている。


 ま、要するに何が言いたいのかというと、このような風雨寒暑、そして道行く人々から注がれる熱い視線について、それらを無視できる『パンツァー・リート』に歌われるような「鉄の心」がないと、我が翠月庵での稽古はできないということです(笑)。

160611_152543.jpg
▲当庵筆頭の吉松章氏による5間直打。ちなみに剣術はもちろん居合も柔術も、
すべてここで稽古をする。なかなかに、野趣あふれる稽古場なのである

 (おしまい)
スポンサーサイト
この記事のURL | 身辺雑記 | ▲ top
| メイン |