総合武術としての柳剛流/(柳剛流)
- 2016/07/28(Thu) -
 柳剛流の稽古では、ここ2週間ほどの間、改めて「右剣」と「左剣」をじっくりと行っている。

 すでに本ブログで何度も書いているが、この柳剛流で最初に学ぶ2つの形は、流儀の「第一義」であり、柳剛流の太刀筋、運刀、運足、体動、拍子、位などが全て凝縮されているといって過言ではない。

 それらの要諦をひとつひとつ確認しつつ、統合された「業」として仕上げていくのは、古流武術稽古の醍醐味だ。

 これに加えて、身体と運刀の鍛錬としての「居合」があり、またそれらの対極に位置するような即応技法としての「突杖」がある。

 その上で、ここまでの切紙の技法群とその鍛錬を礎として、目録で学ぶ実戦刀法としての柳剛刀の各形があり、あるいは免許秘伝の長刀や殺活がさらにその上に置かれ、術技体系が重層的に構成されていくのである。


 一方でこれもまた以前、本ブログで指摘したことだが、仙台藩角田伝柳剛流の術技体系は、流祖自身が最初にまとめたものに比べると、かなり早い段階(2代目岡田〔一條〕左馬輔の代)で、形の本数などがかなり簡素化されていると見られる。

 このため当流の形の数は、他の古流の総合武術と比較すると少ない部類となろう。

 しかし、それでも仙台藩角田伝柳剛流は総合武術としての趣が非常に色濃く、それは突杖以外の術技が、いずれも「共通の身体動作」によって支えられていることからも強く感じられる。

 その「共通の身体動作」については、師伝のためここでは秘するが、当流の稽古を希望する人には余すことなくしっかりと伝えていこうと思う。

 そして私自身、先般、師より当流教授のご許可をいただいたとはいえ、己の術の鍛錬を怠ることなく、この業を磨き続けながら、次代に伝えていきたいとの思いを改めて強くしている。

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 (了)
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