古い稽古用薙刀/(武術・武道)
- 2016/08/19(Fri) -
 柳剛流長刀(なぎなた)の稽古用に、木製の男薙刀を探しているのだが、なかなか頃合のものが見つからない。

 本部の稽古では、師が所蔵されている、実に素晴らしい時代の物の木製男薙刀をお借りしているのだが、自宅や翠月庵での稽古では、やむをえず全日本なぎなた連盟規格の木製なぎなたを使っている。

 男薙刀に比べると、女薙刀は細く軽いので、稽古に使うには今ひとつものたりないのであるが、特注して製作する経済的余裕もないので、オークションや骨董店などで、気長に時代の物を探そうと思っている。


 そんななか先日、オークションで古い木製薙刀が目に留まった。

 残念ながら細身の女薙刀であるが、全長6尺とやや短く、それなりの時間を経てきたようで木の風合いも、画像で見る限りなかなかに渋い飴色になっている。

 値段も小遣い程度であったので、落札してみた。

 昨日、拙宅に届いたのでさっそく手に取ってみるが、やはり細く、軽い(苦笑)。

 全日本なぎなた連盟規格の木製なぎなたと比べても、柄の太さはひと回り細く、全長が1尺短いこともあって相当に軽い。

 しかし、この「ひと回り細い柄の太さ」というのが、逆にこの薙刀が現在の連盟規格ではないという証拠であり、それなりに時代を経てきたものであるという根拠にも思える。

 また、木地の色合いは予想通りの好ましい飴色で、石突部分などを見ても、かなり長い年月に渡って使われてきたであろうと想像できる。

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▲木製の薙刀というのは、刃部のシェイプがグッとくる


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▲長い時が刻まれたであろう、飴色の木地がいい


 往時の女学校で、襷姿も凛々しい乙女らが、この長刀を取って稽古に励んでいたのであろうか・・・・・・・。

 書き物部屋の窓から晩夏の入道雲を眺めながら、ふとそんな情景が浮かんで消えた。

201608_長刀
▲大河ドラマ『八重の桜』で、黒木メイサ氏が演じた中野竹子。
会津戦争では娘子軍を率い、薩長軍を相手に奮戦した。辞世
は、「もののふの猛き心にくらぶれば 数にも入らぬ我が身な
がらも」

 (了)
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