園部ひでを著『学校薙刀道』/(柳剛流)
- 2016/09/21(Wed) -
 昨日は神保町で、今週末から始まるインタビュー仕事の打ち合わせであった。

 帰路、せっかく神保町に来たので神田高山本店に立ち寄り、昭和11年発行の園部ひでを著『学校薙刀道』を購入した。

 園部ひでを(秀雄)といえば、いわずと知れた無敵の女武芸者であり、直心影流薙刀術の達人である。

 ところで直心影流薙刀術は、実は直心柳影流薙刀術であり、その成立には柳剛流が非常に色濃く関わっているというのは、本ブログでも以前ふれた。

 (『柳剛流・佐竹監柳斎と直心影流薙刀術』http://saitamagyoda.blog87.fc2.com/blog-entry-764.html

 現在、直心影流薙刀術を学でいる人は、こうした史実をどれくらい知っているのだろうか?


 ざっと目を通すと、本書に示されている「試合形」の1本目の受太刀(打太刀)の最終動作は、柳剛流の断脚之術そのものであるのが目を引く。

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 私は薙刀については不案内で、術技としては柳剛流長刀しか知らないのだが、本書には直心影流薙刀術の練習形10本、試合形15本、短刀形5本の手筋が詳細に解説されているので、じっくり読み込んで柳剛流との関連などについて考察を深めていきたいと思う。

 なお、本書には「薙刀術流派」との章があり、柳剛流については以下のように記している。

 柳剛流
 岡田総右衛門奇良を以って祖述せられたものである。岡田総右衛門奇良は東北の人にして心形刀流を習ひ、後全国各地を歴遊して益々武技を磨き、努力漸くにして諸流の玄妙を知悉し、遂に跳斬の妙術を得て之を柳剛流といった。


 流祖の名前の表記や出生地についての誤りはあるが、一方で「遂に跳斬の妙術を得て之を柳剛流といった」との一文は、なかなかに意味深長であろう。

 (了) 

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